元日本代表の渡邉拓馬氏が語る「自己犠牲」の精神 導き出した“成功のサイクル”とは
“練習の理由”を考えたアプローチ「同じことをやるにしてもスキルの伸び方が違う」
講演後には、生徒たちと記念撮影を終えると、ウィンターカップに6年連続で出場する強豪の男子バスケットボール部を対象に特別授業を行った。クロスオーバーやレッグスルーを磨くボールハンドリングの基礎に始まり、ディフェンスの対応も想定したスクリーンのかけ方、4対4・5対5の実戦ゲームを実施。部員たちの一つ一つのプレーを冷静に分析しつつ、ディテールを求めた。
気付いたことがあれば、その都度部員たちを集めて熱心に語りかけた渡邉氏。自らパスを出したり、ディフェンス役やシューティング役も務めては、「しっかり相手を見て」「自分の発想を持ってやろう」「ナイス!!」と鼓舞した。
練習を終えると、渡邉氏はメニュー内容の意図について説明。「今日やった練習は、ヨーロッパ、NBAでもやっている練習です。常にディフェンスをイメージしてやれば、同じことをやるにしてもスキルの伸び方が違う。日本人選手と海外選手の違いはそこで、世界に出ていくためにはまだまだ意識が足りない。今のみんなの年代から“練習の理由”をしっかり考えて、上を目指して頑張ってください。ウィンターカップ応援しています」とエールを送った。