「少林寺拳法と出会っていなければ…」 元不良・福家健司が高校生に伝えたエール
高校生を率いる立場からエール「朝の来ない夜はない」
自身も高校生を率いる立場でもある福家さん。それだけに3月の全国選抜大会に続き、インターハイも中止となった高校生拳士、そして部を率いる顧問や指導者に寄り添う想いも強い。授業の最後は「先行きが不透明な状況」(福家さん)を雪山に例え、エールを送った。
「私はスキーの指導員もやっていますが、雪山では風が強い日、大雪の日もあれば、快晴で何10キロ先までキレイに風景がみえるときもある。今を雪山に例えると、ガスが立ち込め、前後不覚の『ホワイトアウト』といわれる状況です。
しかし、ゲレンデはなくなっているわけでなく、雲が晴れればキレイな風景はあります。前が見えないときは、足元に目線を落とし、確実に前に進む。それでも危ないときは止まる。先の遠い目標よりも今日に感謝し、今日を頑張ろう、今日できることをやろう、という1日1日を積み上げていってください」
「朝の来ない夜はない」。最後は力強い福家さんの言葉と、参加者全員の「左前中段構え」の記念撮影で、授業を締めくくった。
■オンラインエール授業 「インハイ.tv」と全国高体連がインターハイ全30競技の部活生に向けた「明日へのエールプロジェクト」の一環。アスリート、指導者らが高校生の「いまとこれから」をオンラインで話し合う。授業は「インハイ.tv」で全国生配信され、誰でも視聴できる。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)