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大怪我で「落ち込んだのは1日だけ」のワケ JリーグMVP仲川輝人から高校生へのエール

高校生たちにメッセージ「自分の特徴をどう伸ばすか、強みにするかを考えて」

 あっという間に過ぎていった1時間の授業。参加者を代表し、挨拶した高校生は「コロナウイルスの影響で部活動が制限されている中、大学時代に怪我をした話、自粛期間中のモチベーション、サイドからの突破の仕方など、具体的な話が聞けてタメになりました。これから、僕らもさらに上を目指して練習していきたいです」と感謝した。

 笑顔で聞いていた仲川も「今日はなかなか聞けない高校生の本音を聞くことができた。自分もこうして質問に答えるのは新鮮だった」と振り返り、「徐々に世の中の状況は変わり、Jリーグも再開される。サッカーができる喜びをみんなも感じていくので、日常にサッカーがあることに感謝しながら、楽しむことを忘れずに過ごしていってほしい」とエールを送った。

 最後は仲川のお決まりのゴールパフォーマンスのポーズを取り、オンライン上で記念撮影。授業を終えると取材に応じ、今回参加した理由について「インターハイが中止になり、高校生の活躍の場がなくなってしまったことは悲しいこと。悲しんでいる高校生に少しでも勇気、励みになることができればと思って、参加しました」と明かした。

 こういう舞台は「得意ではない」と苦笑いしつつも、昨シーズンの大活躍でJリーグの“顔”としての自覚も芽生えた。「責任感は増してきた。今までこういった機会もなかったし、Jリーグを代表する選手として鑑にならないといけない。自分にプレッシャーをかけながら、それを楽しんで、もっと『仲川輝人』を世の中に出していければいい」と語った。

 J1は7月4日からリーグ戦が再開される。改めて、高校生に見せたい姿を問われ、「身長が低くてもJリーグで活躍できることを証明できた。自分の特徴をどう伸ばすか、強みにするかを考えて、どうやったら成長できるかを考えてほしい。Jリーグが再開すれば、自分のスピード、ドリブル、決定力を多くの人に見てもらいたい」と活躍を約束した。

■オンラインエール授業 「インハイ.tv」と全国高体連がインターハイ全30競技の部活生に向けた「明日へのエールプロジェクト」の一環。アスリート、指導者らが高校生の「いまとこれから」をオンラインで話し合う。今後はハンドボール・宮崎大輔、元テニス・杉山愛さん、元バレーボール・山本隆弘さん、元体操・塚原直也さんらも登場する。授業は「インハイ.tv」で全国生配信され、誰でも視聴できる。

(THE ANSWER編集部)

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