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「今、隣にいる人を大切にして」 高校生へ、2人で戦うフクヒロだから伝わるエール

現役の五輪金メダル候補が、全国の高校生と語り合う。夢のような1時間が生まれた。バドミントン女子ダブルスの福島由紀、廣田彩花(丸杉Bluvic)が15日、「インハイ.tv」と全国高体連が「明日へのエールプロジェクト」の一環として展開する「オンラインエール授業」に登場。「フクヒロ」の愛称で親しまれる2人は、インターハイが中止となった全国70人のバドミントン部員へ、「同じチームのメンバーは気持ちが分かり合える。今、隣にいる人を大切にしてほしい」と仲間を思いやる大切さを説いた。

「オンラインエール授業」に登場したバドミントン女子ダブルスの福島由紀、廣田彩花
「オンラインエール授業」に登場したバドミントン女子ダブルスの福島由紀、廣田彩花

現役のバドミントン五輪金メダル候補が「オンラインエール授業」に登場

 現役の五輪金メダル候補が、全国の高校生と語り合う。夢のような1時間が生まれた。バドミントン女子ダブルスの福島由紀、廣田彩花(丸杉Bluvic)が15日、「インハイ.tv」と全国高体連が「明日へのエールプロジェクト」の一環として展開する「オンラインエール授業」に登場。「フクヒロ」の愛称で親しまれる2人は、インターハイが中止となった全国70人のバドミントン部員へ、「同じチームのメンバーは気持ちが分かり合える。今、隣にいる人を大切にしてほしい」と仲間を思いやる大切さを説いた。

 画面に映る憧れの2人に高校生の目が輝いた。2人が登場した「オンラインエール授業」はインターハイ実施30競技の部活に励む高校生をトップ選手らが激励し、「いまとこれから」を話し合おうという企画。これまで村田諒太、川口能活さんと那須大亮さん、大山加奈さん、佐々木則夫さんという現役、OBのアスリート、指導者が各部活の生徒、指導者を対象に授業を行ってきたが、第5回を迎えた授業で、バドミントン女子ダブルスの最強コンビは“フクヒロ先生”となった。

 世界ランク1位を経験した実力者であっても慣れない舞台。画面の前に登場した福島は「自分も緊張しています」と挨拶したが、バドミントンの話になると、すぐにリラックスした。冒頭で語られたのは、高校時代の思い出。ともに熊本出身だったが、福島は青森の青森山田に、1年後輩にあたる廣田は地元の玉名女子に進み、体育館でシャトルを打つ日々だった。

福島「ほとんどバドミントンしかしてなかったです。練習だけ。朝5時半の朝練から7時の夜の練習まで」

廣田「私も部活動漬けの毎日でした。毎日朝練で授業を受けて練習するという繰り返しです」

 強豪校らしいエピソード。そんな中で2人が目標にしていたのが、インターハイだった。とりわけ、福島は3年生で学校のある青森で行われるため強い思いがあったが、実は、その舞台で「フクヒロ」の2人はライバルとして、シングルスで対戦している。知らなかった高校生にとっては意外なエピソードの思い出を振られると、それぞれが率直に語った。

福島「同じ熊本出身なので『やりにくいな』というのがありました。しかも、ネットインとオンラインばかり打ってくる。すごく嫌な選手と思っていました(笑)」

廣田「でも、私がボコボコにされました(笑)。その時は福島先輩と試合ができるのがうれしかったし、自分の全力でぶつかってはいったけど、力及ばずでしたね」

 こうして日本一を目指して努力した日々が今につながっているという。廣田は「私は実家から通っていましたが、寮生は帰る時間が決まっていたので、部活が終わった後に(居残りで)打たせてもらったりして、練習は人一倍だったと思います」と言えば、全国から集まったエリート選手としのぎを削っていた福島は「やっぱり先輩たちも同級生もすごく強かった。その分、みんなに負けたくないという気持ちがさらに強くなりました」と言った。世界1位にまで上り詰める土台は高校3年間で築かれていた。

 その後に行われたのが質問コーナー。参加した高校生から次々と質問が挙がり、2人は真剣な表情で丁寧に言葉を返した。

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