「今、思いがある先生ほど悩んでいる」 名将・佐々木則夫が部活指導者に贈ったエール
感じ取った現場の温度感「思いがあるほど、先生は思い悩んでいる状況」
最後はオンライン上で記念撮影を行い、先生たちと1時間にわたって触れ合った佐々木さん。授業を終えた後、「例年の授業、部活のリズムと全く違う状況になり、思いがあればあるほど、先生たちはモチベーションが下がったり、困惑したり、思い悩んだりしている状況なんだと感じた」と振り返り、現場の温度感を感じ取った様子。しかし、力強くエールも送った。
「もちろん、大変なことは承知しているけど、我々指導者は様々なことが起こる中で何を一番にすべきかを考えなければいけない。私自身、世界のいろんな場所で戦い、いろんなことが起こる中で培った経験がある。すべてのことを当たり前と覚悟して見据えれば、新しいアイデアも的確な対応もできるようになった。だからこそ、洞察力の質を追い求めながら、乗り越えてほしい」
未曾有の感染症により、難しさに直面しているのは指導する先生たちも同じ。サッカー界で世界一を知る日本の名将が、教育現場で戦う大人たちに寄り添い、贈ったエールは明日に向かう力となったはずだ。
■オンラインエール授業 「インハイ.tv」と全国高体連がインターハイ全30競技の部活生に向けた「明日へのエールプロジェクト」の一環。アスリート、指導者らが高校生の「いまとこれから」をオンラインで話し合う。今後は男子サッカーの仲川輝人、女子サッカーの長谷川唯のほか、ソフトボール・山田恵里、ハンドボール・宮崎大輔、元テニス杉山愛さん、元体操・塚原直也さんらも登場する。授業は「インハイ.tv」で全国生配信され、誰でも視聴できる。
(THE ANSWER編集部)