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名セッター竹下佳江さんはいかにして身長差を克服したのか 成長の秘訣とは

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竹下さんが最も伝えたかったこととは…

 また、セッターをこなす部員からは「トスがちょっとずれたりするんです」、「攻撃をどのように仕掛けたらいいですか」などの質問を受け、ボールの落下点の予測、トスを上げる際の肘の使い方など専門的な技術も伝授した。

 今回の訪問で竹下さんが高校生に最も伝えたかったこととは何なのか。

「『苦しむことで人は成長できる』だと思います。私は決していいことばかりを経験しているわけでなく、たくさん苦しい思いをしてきた分、自分では思っている。そういった部分が少しでも高校生の胸に響けばと思います」

 竹下さん自身も決して順風満帆のバレーボール人生だったわけではない。特に00年シドニー五輪の最終予選を勝ち抜けず本戦出場権を逃し、そのショックから競技から離れた時期もあった。しかし周囲からのバックアップもあって復帰して以降はプレーする喜びを思い出し、日本代表に復帰して以降は司令塔としての役割をまっとうした。そんな苦しい時期を体感しているからこそ、逆境は自らを奮い立たせる機会でもある――。竹下さんのメッセージはインターハイを控える男子バレー部だけでなく、各部のティーンエージャーたちの胸に深く刻まれたに違いない。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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