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名セッター竹下佳江さんはいかにして身長差を克服したのか 成長の秘訣とは

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自身も実践した“考える姿勢”

 その後は男子バレーボール部を中心に約1時間にわたって直接指導。「高校生レベルにバレーボール指導をするのはほぼ初めて」という竹下さんは自身も実践していた“考える姿勢”と技術を惜しむことなく選手たちに教えた。

 天理高男子バレー部は6月に行われた高校総体奈良県予選で2年ぶりの優勝を成し遂げ、通算5度目のインターハイ出場を達成。しかし今年のチームはそれほど身長が高くない構成だった。

「男子の中では比較的小さいチームだと聞いていたので、自分に近いところでお話できることはあるなと思っていました。そういったところで少しでも何か伝わればいいなと思って指導させていただきました」

 こう語った竹下さんはプレーを細かくチェックしながら、丁寧に指導。トスからレシーブ、スパイクまで一連の攻撃の流れを作り出す練習では「身体の小さいチームだからこそできる形を覚えた方がいい。例えばトスを誰が受けた方が最終的に攻撃の中心になれるのかまで考えてプレーしてほしい。攻撃のバリエーションを増やすためには、トスなどのベースをしっかりと磨いてほしい」とアドバイス。身長差を跳ね返すためのポイントとして「組織力」を挙げた竹下さんは、一つずつのプレーの精度を高める必要性を何度も説いた。

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