大騒動にかすんだシェルバコワ金メダルに称賛と同情「勝利、そしてその代償とは?」
北京五輪は17日、フィギュアスケート女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の17歳アンナ・シェルバコワが175.75点、合計255.95点で金メダルを獲得した。しかし、ドーピング騒動に揺れたSP1位カミラ・ワリエワの4位陥落、銀メダルに号泣し大荒れとなったアレクサンドラ・トルソワ(いずれもROC)に話題が集中。海外では称賛とともに同情が寄せられている。
歓喜の場面で一人ポツンと座る姿に脚光「これが金メダルの瞬間と思えるか?」
北京五輪は17日、フィギュアスケート女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の17歳アンナ・シェルバコワが175.75点、合計255.95点で金メダルを獲得した。しかし、ドーピング騒動に揺れたSP1位カミラ・ワリエワの4位陥落、銀メダルに号泣し大荒れとなったアレクサンドラ・トルソワ(いずれもROC)に話題が集中。海外では称賛とともに同情が寄せられている。
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圧巻というしかない演技だった。最終滑走の1つ前に登場したシェルバコワ。高難度の4回転ジャンプを複数組み込み、さらに高い芸術性も披露した。五輪史上最高レベルの戦いと言われた今大会で紛れもなくNo.1の完成度を披露したのは、この17歳だった。
しかし、直後に滑ったワリエワがミスを連発し、まさかの4位に陥落。演技後はエテリ・トゥトベリーゼ氏が叱責し、本人も泣き崩れた。さらに銀メダルとなったトルソワも号泣し、悔しさを露わに。「セレモニーには出席しない!」と発言。本来、金メダルという快挙を達成し、祝福の中心にいるはずのシェルバコワがかすんでしまった。
それでも、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のルイーズ・ラドノフスキー記者は「シェルバコワがワリエワを抑えて優勝したことは衝撃的であると同時に、全く理に適っていることである」とツイート。英メディア「ビートメディア」のジェームズ・トニー記者もツイッターで「4回転フリップを連続で決めたシェルバコワは何か特別なものを残してくれた」と称賛した。