15歳ワリエワ、まさかの4位 転倒相次ぎシニア初黒星、坂本花織が銅、シェルバコワ金
北京五輪は17日、フィギュアスケート女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位だった15歳カミラ・ワリエワ(ROC)は4位だった。昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示していたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が今大会の出場継続を認めて演技。シニア転向後、国内外の大会で初黒星を喫した。日本勢最上位は坂本花織の銅メダル(233.13点)で、日本人では10年バンクーバー五輪の浅田真央以来の3大会12年ぶりのメダル。ワリエワの騒動により、現時点で順位はあくまで暫定的なものとなる。
北京五輪フィギュアスケート女子フリー
北京五輪は17日、フィギュアスケート女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位だった15歳カミラ・ワリエワ(ROC)は4位だった。昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示していたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が今大会の出場継続を認めて演技。シニア転向後、国内外の大会で初黒星を喫した。日本勢最上位は坂本花織の銅メダル(233.13点)で、日本人では10年バンクーバー五輪の浅田真央以来の3大会12年ぶりのメダル。ワリエワの騒動により、現時点で順位はあくまで暫定的なものとなる。
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ワリエワは4回転サルコーを堪えたが、続く3回転アクセルの着氷で手をついた。しかし、4回転トウループの着氷後に転倒。後半の4回転トウループでも転倒した。後半のジャンプでもバランスを崩し、精彩を欠いてこれまで見せてきた姿ではなかった。フィニッシュでポーズを決めると、膝に手をついてうつむく。両手で顔を覆った。
SP2位のアンナ・シェルバコワ(ROC)は175.75点、合計255.95点の金メダル、SP4位のアレクサンドラ・トルソワ(ROC)は177.13点、合計251.73点の銀メダルだった。SP3位の坂本は153.29点、合計233.13点の銅メダル。SP5位の樋口新葉は140.93点、合計214.44点の5位、SP15位の河辺愛菜は104.04点、合計166.73点の23位だった。
ワリエワは団体戦SPで自身が持つ世界歴代最高得点(90.45点)に迫る90.18点、フリーでも178.92点でともに1位に。衝撃の五輪デビューでROCの金メダルに大きく貢献した。しかし、その後に昨年12月のロシア選手権で採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出されたことが明るみに。ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は暫定資格停止処分を解除したが、不服とした国際オリンピック委員会(IOC)らはCASに提訴した。
CASは14日、15歳という年齢が保護対象であることなどを理由に、個人戦出場を認める決定を下した。海外メディアやOB、OGから批判的な意見が多く飛び、物議を呼んだまま出場。15日のSPで首位に立ち、演技後は涙を流していた。
通常24位以内の選手がフリーに進むが、今回は特別措置として25位までフリーに進出。IOCはワリエワが合計で3位以内に入った場合、メダル授与式は実施しない方針を示していた。ワリエワがメダルを獲得しても、今後の調査結果次第では剥奪される可能性も取りざたされていた。
【女子シングル上位10人】※得点は合計点
1位 アンナ・シェルバコワ、255.95点
2位 アレクサンドラ・トルソワ(ROC)、251.73点
3位 坂本花織(日本)、233.13点
4位 カミラ・ワリエワ(ROC)、224.09点
5位 樋口新葉(日本)、214.44点
6位 ユ・ヨン(韓国)、213.09点
7位 アリサ・リウ(米国)、208.95点
8位 ルーナ・ヘンドリックス(ベルギー)、206.79点
9位 キム・イェリム(韓国)、202.63点
10位 マライア・ベル(米国)、202.30点
(THE ANSWER編集部)