「ワカバとカオリは疑いなくSP女王」 坂本花織&樋口新葉、揺れたSPで集めた世界の称賛
北京五輪は15日、フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)が行われ、日本勢は坂本花織(シスメックス)が3位、樋口新葉(明大/ノエビア)が5位、河辺愛菜(木下アカデミー)は15位だった。ドーピング騒動で揺れたワリエワが首位となり、ROC(ロシア・オリンピック委員会)勢3選手が上位につけたが、海外からは日本の上位2選手へ期待の声が上がっている。
北京五輪・フィギュア女子SP
北京五輪は15日、フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)が行われ、日本勢は坂本花織(シスメックス)が3位、樋口新葉(明大/ノエビア)が5位、河辺愛菜(木下アカデミー)は15位だった。ドーピング騒動で揺れたワリエワが首位となり、ROC(ロシア・オリンピック委員会)勢3選手が上位につけたが、海外からは日本の上位2選手へ期待の声が上がっている。
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ワリエワ騒動で揺れた女子決戦で日本の2人がROCと渡り合った。樋口は冒頭で五輪女子史上5人目となる3回転アクセルに成功するなど、ナンバー「Your Song」に乗って華麗に滑り、73.51点を記録。大トリを務めた坂本もノーミスで自己ベストを更新する79.84点で、演技後は涙を流した。首位ワリエワ、2位シェルバコワ、4位トルソワのROC勢とトップ5を形成したが、日本勢の奮闘は海外から高く評価された。
元フィンランド代表フィギュアスケーターで五輪2大会に出場したキーラ・コルピ氏は、自身のツイッターで「個人的には、疑問の余地なくワカバとカオリはショートのクイーンだったわ。とてもパワフルで、優しく、成熟したクリーンなスケート。心が笑顔になった。素晴らしいパフォーマンスおめでとう」と2人を称えた。
平昌五輪団体銅メダリストのアダム・リッポン氏(米国)も「この異様な大会に品位を持って滑り切ったマライア・ベルをとても誇りに思う」とワリエワ騒動に触れ、教え子を労った上で「個人的には、今夜日本の女性スケーターたちがベストだった」と称賛。「高い質と解釈、感情とともにスケートしていた。暗い雲が立ち込めるイベントで、光となってくれてありがとう」と記した。
ほかにも、坂本に対してはカナダ選手権王者ナム・グエンは「カオリの美しいスケート! これぞ真のスケートとパワーだ」、米名物フィギュア記者のジャッキー・ウォン氏も「カオリ・サカモト、あなたは私たちの唯一の希望です」「彼女のSPは今日一番だった」とのツイートがあった。
樋口に対しても、熱烈な“新葉通”で知られるソチ五輪団体銅メダルのアシュリー・ワグナー(米国)は「これぞ、私のワカバよ!!!」とツイッターで熱烈に称賛。米人気コメンテーター、ニック・マクカーベル氏は「ヒグチ・ワカバが五輪で3回転アクセル決めた! Wow これは凄かったぞ。彼女にとって素晴らしい瞬間」と快挙をツイートした。
17日にフリーを迎える日本勢。世界も認めるその演技で、メダルを手にすることはできるか。
(THE ANSWER編集部)