涙の坂本花織、ROC勢に食い込むSP3位に海外称賛「唯一の希望」「これぞ真のスケート」
北京五輪は15日、フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)が行われ、坂本花織(シスメックス)が自己ベストとなる79.84点を記録。カミラ・ワリエワらROC(ロシア・オリンピック委員会)勢に割って入る3位となった。
北京五輪・フィギュア女子SP
北京五輪は15日、フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)が行われ、坂本花織(シスメックス)が自己ベストとなる79.84点を記録。カミラ・ワリエワらROC(ロシア・オリンピック委員会)勢に割って入る3位となった。
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涙を堪えきれなかった。この日の大トリを務めた坂本。冒頭の2回転アクセルからジャンプは全て成功し、大きなミスなく滑りきった。やりきった表情を浮かべたフィニッシュ後、リンクを離れる際には涙を流した。キス・アンド・クライで自己ベスト更新を確認すると、再び感極まった表情を浮かべた。
ドーピング騒動に揺れた1位ワリエワ、2位シェルバコワ、4位トルソワのROC勢に割って入る3位。ツイッター上の海外選手、識者からも称賛の声が続出した。2014年ソチ五輪団体銅メダルのアシュリー・ワグナー(米国)は「このショートで幸せになれる瞬間をくれたカオリ・サカモト、ありがとう」と演技直後に記した。
ルーマニアのフロレンティナ・トーン記者が展開するスケート専門メディア「インサイド・スケーティング」公式ツイッターは「世界中からの思いがカオリ・サカモトをマントルのように囲んでいた。フィギュアスケートに対する希望と愛が羽となって、彼女が舞うのを助けているかのようだった。そしてグラディエーターの音楽は五輪のテーマ曲になった。胸がいっぱいよ」と最大限の賛辞を送っていた。
このほか元カナダ王者ナム・グエンは「カオリの美しいスケート! これぞ真のスケートとパワーだ」と称えたほか、米名物フィギュア記者のジャッキー・ウォン氏は「カオリ・サカモト、あなたは私たちの唯一の希望です」「彼女のSPは今日一番だった」と最終滑走での好演を評価していた。
五輪では女子史上5人目となる3回転アクセルに成功し、5位となった樋口新葉とともにSPトップ5入りを果たした坂本。メダルが決まる17日のフリーでも期待がかかる。
(THE ANSWER編集部)