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超大技挑戦したスノボ岩渕麗楽 「13秒間」に懸け、恩師と歩んだ4年間の苦労と進化

北京五輪スノーボード女子ビッグエア決勝は15日、20歳の岩渕麗楽(れいら、バートン)が2大会連続4位。メダルには届かなかったが、3回目に女子初の超大技「トリプルコーク(縦3回転)」に挑戦し、称賛を集めた岩渕の専属トレーナーの木場克己氏は4年間の苦労と進化を証言。4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪までにトリプルコーク完成に太鼓判押している。

スノーボード女子ビッグエアで4位入賞した岩渕麗楽【写真:AP】
スノーボード女子ビッグエアで4位入賞した岩渕麗楽【写真:AP】

岩渕を平昌五輪後から指導する木場克己トレーナー

 北京五輪スノーボード女子ビッグエア決勝は15日、20歳の岩渕麗楽(れいら、バートン)が2大会連続4位。メダルには届かなかったが、3回目に女子初の超大技「トリプルコーク(縦3回転)」に挑戦し、称賛を集めた岩渕の専属トレーナーの木場克己氏は4年間の苦労と進化を証言。4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪までにトリプルコーク完成に太鼓判押している。

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 メダルを争うライバルも駆け寄るほどの大技は完成まであと少しだった。逆転をかけた3本目に繰り出したのはトリプルアンダーフリップ。斜め軸後方3回転する女子史上初のトリックは一旦着地したかに見えた。だが、直後にバランスを崩して転倒。あと一歩で偉業はならなかった。

「あの場面であそこまで攻めるとは……。満身創痍でよく頑張りました。メダル争いのライバルが駆け寄ってきたシーンは思わず涙が流れそうになりました。あの強いメンタルは称賛に値すると思います」

 木場氏は愛弟子の挑戦心に声を震わせていた。サッカー日本代表でレアル・マジョルカFW久保建英ら世界基準の才能の専属トレーナーとしても有名な同氏は岩渕を平昌五輪後の4年間、指導している。

 木場氏の開発した独自のトレーニングメソッド「KOBA式体幹バランストレーニング」で体幹とバランスを強化。W杯などで転戦する傍ら、都内のCoreトレスタジオ、徳島・鳴門市での合宿、そして、オンラインでの指導などで木場氏とともに4年間研鑽を重ねてきた。大会中も怪我の対応などをLINEで助言するなど、日本から支えていた。

 すべては13秒間に全てを注ぎ込むためだった。「ビッグエアでは8秒から13秒で着地すると言われています。その13秒の間で一切のミスは許されない競技。トレーニングメニューも13秒に集約してきました」と木場氏は語る。

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木場 克己

KOBA式体幹バランストレーニング協会代表

プロトレーナー

 小2年で柔道を始め、小6の南九州柔道大会で優勝、優秀選手賞を獲得。中3で県内の大会のタイトルを優勝で飾る。全九州大会団体の部で優勝・県大会軽量級個人戦2位。高校でレスリングを始め、56キロ級九州大会で優勝。インターハイ、国体は団体戦3位。腰椎圧迫骨折で現役を退き、医療人の道へ。鍼灸師、柔道整復師、FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)、G大阪ユーストレーニングアドバイザー(2016年~)、長友佑都専属トレーナー。

URL:http://kobakatsumi.jp/

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