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15歳ワリエワの出場許可裁定 米フィギュア界から非難「年齢関係なく認めるべきでない」

北京五輪・フィギュアスケート女子シングルの金メダル候補カミラ・ワリエワは、ドーピング検査で禁止薬物が検出されたことで出場可否が注目されていたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はロシア反ドーピング機関(RUSADA)が出場資格の停止を解除したのは妥当との裁定。これにより、ワリエワの個人戦出場が認められることとなった。これには米国からは異論の声も。元選手からは「年齢、タイミングに関わらず、出場許可されるべきでない」などと意見が為されていた。

前日練習に登場したカミラ・ワリエワ【写真:AP】
前日練習に登場したカミラ・ワリエワ【写真:AP】

ドーピング騒動のワリエワ、15日の女子SPに出場可能に

 北京五輪・フィギュアスケート女子シングルの金メダル候補カミラ・ワリエワは、ドーピング検査で禁止薬物が検出されたことで出場可否が注目されていたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はロシア反ドーピング機関(RUSADA)が出場資格の停止を解除したのは妥当との裁定。これにより、ワリエワの個人戦出場が認められることとなった。これには米国からは異論の声も。元選手からは「年齢、タイミングに関わらず、出場許可されるべきでない」などと意見が為されていた。

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 団体戦で金メダルに貢献したワリエワは、昨年12月のロシア選手権で採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出。ドーピング検査を管轄する国際検査機関(ITA)が11日に発表していた。国際オリンピック委員会(IOC)は、ワリエワの資格停止処分を解除したRUSADAの決定を不服としてCASに提訴していた。

 ワリエワの15歳という年齢が保護対象であること、出場が認められなかった場合は甚大な損害を与えてしまうことなどを考慮した結果、今回は個人戦出場を認めることになったという。女子シングルは15日にショートプログラム(SP)が行われる。

 この決定に、米国の元選手からも非難の声が上った。五輪2大会出場のジョニー・ウィアー氏は「決定を容認できません。そのアスリートの過失か否か、年齢や検査と結果のタイミングに関わらず、陽性の薬物検査結果があったなら、クリーンなアスリートと競技するのを許可されるべきではありません」と自身のツイッターで意見を記した。

 また長野五輪女子シングルの金メダリスト、タラ・リピンスキー氏も「決定に強く反対します。結局のところ、陽性検査結果があるわけで、個人的には、彼女は出場許可されるべきではない。年齢や検査や結果のタイミングに関わらずです。私たちの競技に永遠の傷を残すでしょう」と、この決定が将来に及ぼす影響に言及した。

 ワリエワの出場許可については、米国五輪委員会(USOPC)のニュースツイッターも声明を発表。「我々はこの決断が送るメッセージに落胆しています。スポーツの品位を守り、アスリートとコーチ、全ての関係者を最高水準に保つのはIOCの集団的責任です。アスリートは公平な競争の場で競い合っていることを知る権利があります。残念ながら、今日その権利が否定されました。これはロシアによって組織的に充満するクリーンスポーツの軽視の新たな章です」となど失望が伝えられている。

(THE ANSWER編集部)

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