平野歩夢も「怒り」沸いた2本目の低採点 本場の米記者も憤慨「は?最低95点でしょ」
北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が96.00点を記録し、日本スノーボード史上初の金メダルを獲得した。超大技「トリプルコーク1440」にも五輪史上初めて成功。2回目を終えて2位だったが、最後に逆転で悲願の金を掴んだ。銀メダルはスコット・ジェームズ(オーストラリア)、銅メダルはヤン・シェレル(スイス)。
2本目はまさかの低得点、3本目に大逆転金メダル
北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が96.00点を記録し、日本スノーボード史上初の金メダルを獲得した。超大技「トリプルコーク1440」にも五輪史上初めて成功。2回目を終えて2位だったが、最後に逆転で悲願の金を掴んだ。銀メダルはスコット・ジェームズ(オーストラリア)、銅メダルはヤン・シェレル(スイス)。
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まさかのシーンは2回目だった。「トリプルコーク1440」をはじめ、1440を3度も入れる史上最高難度のルーティン。完璧に決めたように見えたが、点は予想外に伸びず91.75点。3本目で大逆転を演じたものの、競技後に平野は「点数は納得いっていなかったけど、怒りが自分の中でうまく表現できた」と振り返った。このシーンは海外でも大きな注目を浴び、ツイッター上で怒りのコメントがあふれた。
2本目直後、五輪ニュースを扱う海外メディア「ラウンド・ザ・リング」のシドニー・バウアー記者は「笑った。なんでアユム・ヒラノが1位じゃないんだ?」、米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」のエマ・バクセレーリ記者も「アユム・ヒラノが1位でないことに論争を起こす準備はできているだろうか? 私は絶対できている」、米スポーツ専門局「ESPN」のケリー・コーエン記者は「は? アユム・ヒラノは最低95点でしょ? どういうこと?」「私はショックを受けています。どこに減点される要素があったの?」と憤慨の様子だった。
冬季スポーツと縁の薄いブラジル放送局「ヘジ・グローボ」のコメンテーター、グーガ・チャクラ氏も「アユム・ヒラノの冬季五輪が盗まれた。NBCコメンテーターは荒々しく怒っている。彼は史上最高のパフォーマンス。感動ものだった」と指摘。米スポーツ専門局「ESPN」などに寄稿するジェシカ・ルーザー記者は「NBCの番組はあのランの後、98点近く出るだろうと言っていたが、91.75点だった」と中継の様子も伝えた。
しかし、平野はそれを上回る試技を3本目で披露すると、こぞって称賛が展開された。バウアー記者は「ヒラノは本当に異次元だった。ゴールドに値する。それ以外の何物でもない」、バクセレーリ記者も「正義はヒラノに! 正しいことが証明された」、コーエン記者は「アユム! 正当な報酬を回収できた!」などの声が上がり、溜飲を下げた様子だった。
(THE ANSWER編集部)