フィギュア日本、初の団体戦メダル当確 りくりゅう大仕事2位「チームメートのために」
北京五輪のフィギュアスケート団体戦は7日、日本が実施3大会目にして初のメダルが決定的となった。3位で迎えた日本は最初のペアフリーで4位カナダ、5位中国に逆転される可能性がなくなり、2種目を滑り切ればメダルを獲得する。
フィギュアスケート団体戦ペアフリー
北京五輪のフィギュアスケート団体戦は7日、日本が実施3大会目にして初のメダルが決定的となった。3位で迎えた日本は最初のペアフリーで4位カナダ、5位中国に逆転される可能性がなくなり、2種目を滑り切ればメダルを獲得する。
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ペアフリーに登場した三浦璃来、木原龍一組は冒頭のスロー3回転フリップを決めると、見せ場のリフトも安定。単独ジャンプの着氷もそろえるなど、息の合った滑りを見せた。得点はショートプログラム(SP)に続き、自己ベストを更新する139.60点。「りくりゅう」の愛称で知られる2人は2位となり、合計点は48点で2位に浮上した。
演技後、三浦は「大きなミスなかったけど、まだまだ私たちが完璧ではないので。もっと磨き上げられるように頑張りたいと思った」と満足感は見せなかったものの、「各国の席にチームメートがいて、チームジャパンも応援してくれて、いつも以上に楽しかった」と笑顔。木原は「チームメートがいい流れでつないでくれたので、チームメートのためにもいい流れを作りたかった。無事にアイスダンスにバトンをつなげてよかった」と汗を拭った。
今大会は初日の4日、1種目めの男子SPで自己ベストを更新する得点で2位、2種目めの小松原美里、尊組が7位、3種目めのペアSPで三浦、木原組が4位と奮闘。6日の女子SPで樋口新葉が2位、男子フリーでは鍵山優真が1位と初出場組が順位を3位に押し上げた。チーム得点は39点。4位のカナダとは9点の差をつけ、この日を迎えていた。
日本は初めて実施された14年ソチ五輪、18年平昌五輪ともに5位。今大会は羽生結弦が出場しなかったが、総力を結集した。チーム日本の底力を発揮した。この後、アイスダンスのフリーダンスに小松原美里、尊組、最終種目の女子フリーに坂本花織が出場する。
【フィギュアスケート団体戦の仕組み】
個人戦に先駆け、3日間で争う種目。14年ソチ大会から導入された。10チームが参加し、男女シングル各2人、ペア、アイスダンス1組の計8人で構成される。4種目の順位に応じた獲得ポイント(1位10点、2位9点…10位1点まで)でメダルを争う。男女、ペアのSPとアイスダンス・リズムダンスの上位5チームがフリーに進出。4日に男子SP、アイスダンスRD、ペアSP、6日に女子SP、男子フリー、7日にペアフリー、アイスダンスFD、女子フリーが行われる。
(THE ANSWER編集部)