リレハンメル五輪金メダリストのウルマノフ氏が「ダークホース」言及

　北京五輪はいよいよ4日に開幕。注目競技の一つがフィギュアスケートだが、大国ロシアの金メダリストは男子シングルの優勝予想が困難であることに言及。3連覇を狙う羽生結弦（ANA）、全米王者ネイサン・チェンらが金メダル候補に挙がるが、宇野昌磨（トヨタ自動車）、鍵山優真（オリエンタルバイオ）らを「ダークホース」として評価している。

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　ロシアメディア「russian.rt.com」は、1994年のリレハンメル五輪で金メダルを獲得したアレクセイ・ウルマノフ氏へのインタビュー記事を掲載。聞き手に北京五輪のメダル受賞者を予想するよう頼まれた同氏は「全てがあまりに不確かで、あいまいな状況です」と言いつつ、「五輪チャンピオンには、意外な選手がなるかもしれないと言いたいです」と語っている。

　聞き手から「ユウマ・カギヤマのような？」と問われると「もしかしたらそうかもしれません。個人的には五輪の表彰台で、ショウマ・ウノをとても見てみたいです。彼は利口になったと、私には思われます。さらにもうひとり、不意に勝つかもかもしれない仲間がいます。それはヴィンセント・ゾウです。3人ともすべて、いわゆるダークホースの部類になります」と話した。

　宇野、鍵山、ゾウの3選手に注目したウルマノフ氏。羽生、チェンのどちらかが金メダルであると決めつけるのは早いと考えているようだ。「平昌五輪で彼（チェン）に何が起こったか覚えていますか？」とインタビュアーに尋ね、チェンが平昌でショートプログラム（SP）17位、フリーで挽回したものの総合5位に終わったことを例にあげている。

「私が言おうとしているのはまさしくそのことなのです。偉大なチャンピオンたちでさえ、いつも五輪で勝てるわけではありません。ネイサンは表彰台の上にいるのがふさわしいですけれども」

　何が起きるか分からない五輪の大舞台。ウルマノフ氏は新たなスター誕生の可能性に言及していた。