フィギュア、ロシア女子の熾烈金メダル争い 最強15歳ワリエワにライバルが勝つ方法
2月4日に開幕する北京五輪は、フィギュアスケートの15歳カミラ・ワリエワ(ロシア)が女子シングル金メダルの最有力候補に挙がっている。一方、同国の元五輪女王は17歳アレクサンドラ・トルソワの勝機について、母国メディアで「ワリエワに勝ちたかったら、5つウルトラCエレメンツが必要」と説明している。
元五輪女王が母国テレビ番組で説明「それは算数です」
2月4日に開幕する北京五輪は、フィギュアスケートの15歳カミラ・ワリエワ(ロシア)が女子シングル金メダルの最有力候補に挙がっている。一方、同国の元五輪女王は17歳アレクサンドラ・トルソワの勝機について、母国メディアで「ワリエワに勝ちたかったら、5つウルトラCエレメンツが必要」と説明している。
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ロシアメディア「championat.com」は「ナタリア・ベステミアノワ氏が、なぜトルソワが5つの4回転ジャンプをプログラムに入れるかを説明した」との見出しで記事を掲載した。アイスダンスの1988年カルガリー五輪を制したベステミアノワ氏が母国のテレビ番組「フェティソフ」に出演した際の言葉を紹介。トルソワの“対カミラ・ワリエワ戦略”についてこう話したという。
「もしトルソワが、フリーで4つのウルトラCエレメンツ(4回転ジャンプorトリプルアクセル)を持つワリエワに勝ちたかったら、彼女は5つのウルトラCエレメンツを入れる必要があります。彼女はまさに勝ちたいから、この5つの4回転ジャンプを入れるのです。彼女は話さず、行動で証明します」
同メディアは、15年世界選手権銅メダリストのエレーナ・ラジオノワ氏が同番組に出演した際の談話も掲載。「トルソワは女子スケーターにとっての4回転ジャンプへの道を作りました」と評価し、こう続けた。
「彼女は何か不可能なようなコンテンツを据えます。彼女は(何かが)達成されたところで止まりません。彼女にはいずれにせよ目標があります――この5つの4回転ジャンプを跳ぶという。私は、必ず彼女がうまく行くと思います」
トルソワは昨年12月のロシア選手権で2位に入り、初めて五輪に出場する。同メディアによると、北京五輪でプログラムの難易度を上げるかについて決断していないという。15歳ワリエワはシニアデビューの今季、国際スケート連盟公認大会での世界最高得点をショートプログラム、フリー、合計の全てで更新。「絶望」の異名を持ち、北京五輪でも金メダル最有力と見られている。表彰台独占の可能性もあるロシア勢の中でも、熾烈な争いがあるようだ。
(THE ANSWER編集部)