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女性人気高まるヨガ&ランニング 初心者が知っておきたい“コツ”とは

疲れにくいランニングのコツは?

 一方、「ランニングでは姿勢と着地にコツがある」とはラン講師を務めた伊藤友広氏。2004年アテネ五輪の男子1600メートルリレーにも出場している同氏は「ランはいわば片脚ジャンプの連続。小さい力で小さいジャンプを繰り返すように走ると、疲れにくく、長く、快適に走れます。特に女性はスタイルを気にするので、不格好に筋肉が太くなるのを嫌う。それを防ぐためにも、いい姿勢と着地を意識したい」と話す。

 初心者にありがちなのは“かかと重心”の姿勢でのランニング。かかと重心の走りはアキレス腱をうまく使えず、着地時にかかるふくらはぎへの負担も大きい。また、腰が落ちた姿勢や上半身がのけぞる姿勢になり、効率よく体を前に運べないという。

「人はかかとでジャンプしようとしてもできません。よい走りを実現する重心の位置は、かかとよりも前。その場で軽くジャンプをしたときと同じ感覚を保って、走りましょう」

 また、走り慣れてきた時期も姿勢には注意したい、と伊藤氏。心肺機能が高まり体が楽になったことで、“走り方がよくなった”と勘違いする人が多いという。「走りだしはよいフォームでも、疲れてくると姿勢が作れたり、重心がかかとに移動したりする。フォームが崩れたまま走り続けると、疲労が溜まりやすいうえ、ケガのリスクも高まります。フォームへの意識を忘れず、続けてください」。

【了】

長島恭子●文 text by Kyoko Nagashima
松橋晶子●写真 photo by Shoko Matsuhashi

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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