[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

2015年の奇跡再現へ、日本は南アにどう挑むべきか 廣瀬俊朗「どんどんボール動かして」

元日本代表主将の廣瀬俊朗氏【写真:松橋晶子】
元日本代表主将の廣瀬俊朗氏【写真:松橋晶子】

気を付けるべきポイントは「前回やられた、相手のキック」

 日本が4連勝できた要因は準備がすべてだと思います。しっかり時間をかけて、照準を合わせてきた。新しい武器も準備していました。キック、オフロード、パス回しも非常に良かった。そしてスクラムも大きかった。特に苦しいときにターンオーバーできる。スクラムの頑張りで流れを変えられるプレーが多く、見ていてどこのチームにも負けない安心感がありました。

【注目】育成、その先へ 少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信する野球育成解決サイト『First-Pitch』はこちらから

 南アフリカの印象ですが、フィジカルがまず強くて、セットプレーに絶対の自信を持っています。またBKも速くて、ボールを回しても、回されても対応してきます。開幕直前のテストマッチ(7-41で日本が敗戦)では日本のキックが良くなかったところもありました。日本は今回はあまりキックを蹴らないのではないでしょうか。

 反対に相手のキックにも気をつけないといけません。前回はそこでやられていた。ディフェンスもアタックもバランスが良いチーム。ただ、(B組1位の)オールブラックスよりはやりやすい相手なのは間違いありません。

 警戒すべき選手はFWと、10番のハンドレ・ポラード選手と、15番のウィリー・ルルー選手です。特にポラード選手はキックの精度とランニングスキルも高い。ある程度は点は入るゲームになるでしょう。決勝トーナメントで勝ち点は関係ありませんので、PGでの得点も多くなりそうです。不必要なペナルティは禁物です。4年前に日本が勝っているというのは全く関係ないこと。むしろ南アフリカにとっては、W杯の舞台で2度負けるわけにはいかないという気持ちでしょう。

 日本でカギになる選手はFWではやはりリーチ。BKでは田村優。彼が怪我をするのが一番のリスクだと思っていましたが、4試合出られたのは大きいです。ポイントはどんどんボールを動かすこと、そして相手を疲れさせることです。

 目標としていたベスト8まで来ました。ここからは新たなチャンレジです。今までやってきたラグビーを貫いて、日本のラグビーの素晴らしさを伝えて欲しい。悔いのように戦ってほしいというのが願いです。

(THE ANSWER編集部)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集