2015年の奇跡再現へ、日本は南アにどう挑むべきか 廣瀬俊朗「どんどんボール動かして」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会はいよいよ19日から準々決勝が始まる。A組を全勝で突破。初の8強入りを決めた日本は20日、世界ランク3位の南アフリカに挑む。
元日本代表主将・廣瀬俊朗氏が振り返る日本の快進撃と、南ア戦の勝機
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会はいよいよ19日から準々決勝が始まる。A組を全勝で突破。初の8強入りを決めた日本は20日、世界ランク3位の南アフリカに挑む。
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悲願のベスト8入りを果たした日本。奇跡的ともいえる快進撃はなぜ起こせたのか、そして2015年に奇跡を起こした相手にどう挑むべきなのか――。元日本代表主将で、4年前の日本の躍進を“影のリーダー”として支えた廣瀬俊朗氏が「THE ANSWER」に語った。
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スコットランド戦は素晴らしい結果でした。正直4連勝は難しいのではないかと思っていましたので、1番最高の形ですね。いい形でプール戦を終えられたのは、スコットランド、アイルランド戦ではボールを保持して、ボールを動かして、それを最後まで貫くことができたことでしょう。
攻撃のバリエーションが本当に増えました。オフロードパスをつないだりとか、キックを使ったりは2015年にはなかったパターン。それは日本の進化という部分でしょう。間違いなく強くなっています。
オフロードで何人も選手がつないで、稲垣選手がトライを獲ったシーン。あのプレーの意義は大きい。1番の選手(稲垣)があそこまでしっかりとサポートできているわけです。テンポも良かったのが素晴らしかったですね。
とにかくお互いによくカバーし合っていました。厳しい時間帯もありましたが、しっかりとカバーできていた。少しタックルミスがもありました。それでも2人目、3人目がしっかりと連動してサポートに入っている。これはチームのベースとなる部分がしっかりしているからこそです。
台風という自然災害もありましたが、そこに対して、スポーツを通して何かを与えられたら――。チームとして一丸となって、そんなメッセージも送れたのではないでしょうか。