[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

アイルランドを狂わせた日本のたった一つのプレー 廣瀬俊朗「相手の強み見事消した」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は28日、A組第2戦で世界ランク9位日本が同2位アイルランドと静岡・エコパスタジアムで対戦し、19-12で歴史的金星を挙げた。勝ち点を9として、目標に掲げる決勝トーナメント進出に大きく前進した。 2015年の南アフリカ撃破を彷彿とさせるジャイアントキリングを、なぜ起こせたのか。元日本代表主将で、4年前の日本の躍進を“影のリーダー”として支えた廣瀬俊朗氏はどう見ているのか――。「THE ANSWER」に語った。

堀江翔太らFW陣の頑張りが勝因に【写真:荒川祐史】
堀江翔太らFW陣の頑張りが勝因に【写真:荒川祐史】

なぜアイルランドに勝てたのか、元日本代表主将・廣瀬氏が解説

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は28日、A組第2戦で世界ランク9位日本が同2位アイルランドと静岡・エコパスタジアムで対戦し、19-12で歴史的金星を挙げた。勝ち点を9として、目標に掲げる決勝トーナメント進出に大きく前進した。

【注目】育成、その先へ 少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信する野球育成解決サイト『First-Pitch』はこちらから

 2015年の南アフリカ撃破を彷彿とさせるジャイアントキリングを、なぜ起こせたのか。元日本代表主将で、4年前の日本の躍進を“影のリーダー”として支えた廣瀬俊朗氏はどう見ているのか――。「THE ANSWER」に語った。

 ◇ ◇ ◇

 世界ランク2位で優勝候補のアイルランドが相手。ホームでのアドバンテージがあるとはいえ、厳しい戦いだろうなと思っていました。良い意味で裏切られました。ここまで素晴らしい戦いをしてくれて、嬉しいというのがまず率直な思いです。

 勝因の一つはFWの頑張りでしょう。スクラム、ラインアウトのモールディフェンス。タックル――。全てを徹底してやれました。しっかりと相手を研究し、その成果を生かせました。初戦からゲーム間隔を長く(中7日)取れ、準備をできたことも要因の一つです。

 特に大きかったのが前半35分のアイルランドボールでのスクラムです。アイルランドのプランはあのスクラムで狂った。あそこで優位に立てなかった。FW戦はアイルランドの強みです。それを見事に消した。自分たちが強いと思っていたはずのところでやられ、ペナルティを取られた。どこか歯車が狂っていった。

 逆に日本にはすごく勇気を与えた。相手に対する分析も良かったんだと思います。それまではアイルランドもキックパスでトライをとったり、流れは悪くなかった。それがあのスクラムで一気に変わりました。

 最後のラストワンプレーのところでは、外に蹴り出した。あれは勝ち点1を獲得するための現実的な選択肢です。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集