史上最強バスケ日本がW杯で味わった現実 渡邉拓馬「東京五輪へ海外でチャレンジを」
バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で初の開幕4連敗となった世界ランク48位の日本は9日、同28位・モンテネグロとの順位決定戦(東莞・東莞藍球中心)を行い、65-80で5戦全敗となった。NBAウィザーズの八村塁、PG篠山竜青の2人を欠く中で、渡邊雄太が34得点と奮闘するも、過去9戦全敗の欧州勢から初勝利を得られず、“史上最強”と呼ばれたチームが初の大会0勝で終えた。
史上初の未勝利で終戦、元日本代表の名手の目にはどう映ったのか
バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で初の開幕4連敗となった世界ランク48位の日本は9日、同28位・モンテネグロとの順位決定戦(東莞・東莞藍球中心)を行い、65-80で5戦全敗となった。NBAウィザーズの八村塁、PG篠山竜青の2人を欠く中で、渡邊雄太が34得点と奮闘するも、過去9戦全敗の欧州勢から初勝利を得られず、“史上最強”と呼ばれたチームが初の大会0勝で終えた。来年には東京五輪を迎える中で、選手たちは何を感じ、どう覚悟をもってバスケットに取り組むべきなのか。「THE ANSWER」は元日本代表・渡邉拓馬氏に聞いた。
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モンテネグロ戦は前の試合(大敗したニュージーランド戦)の反省を含めて、多くの選手に戦う姿勢が見えていて、今までとは全然違いました。特に渡邊選手の戦う姿勢は素晴らしいものがあった。モチベーションの持ち方が難しかったとは思いますが、今大会で内容は一番良かったんじゃないでしょうか。
渡邊選手はファーストブレイクで自らアタック、トランジションの切り替えのところでも、一喜一憂することなくテンポよくアタックしていました。ボールを持ったらアタックする、という意識のところで大きな違いがありました。やはりメンタル面が大きいのかなと思います。ほかの選手は攻めの姿勢を持ちながら、さらにビジョンを描くこと。とにかくゴールを向くことです。習慣でやっていかないといけない。これからまた築き上げていくことが大事です。
八村選手という起点が不在の中で、どう起点を作るのか。渡邊選手を中心にアタックするという形は一つできましたし、大会を通じては馬場選手のスピードが通用したことも収穫です。個でアタックしつつチームの流れを作ることがある程度はできていました。
一方で課題としては、1on1の強度の強さ、ピック・アンド・ロールの守り方。オフェンスに関してはノーマークになれば効果的に決め切らないといけません。現状ではリングにアタックできる選手も限られている。アタックする能力に関してはもっとスキル、精度をあげていかなければなりません。
3Pは16本打って1本も入りませんでした。練習が必要なのは当たり前ですが、こういうシーンを自分で追い込んで、作っていくことが大事です。同じ状況を作るのは難しいですが、より近いシチュエーションでやらないと改善することはできません。