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サニブラウン、「技」を立て直した「心」の強さ 専門家「100m決勝と同じ価値」

10日決勝、メダル獲得のボーダーは?「自己ベスト更新できればチャンス生まれる」

 一方、秋本氏も「コーナーの出口を回った瞬間に結果が見えるのではないか」と語り、メダル獲得のボーダーラインを予想した。

「準決勝と同じようなコンディションであれば、メダル圏内は20秒0から1台。晴れて条件が良くなれば、19秒台の決着もあるとみています。彼もウェブ選手について引っ張られるような展開で波に乗って自己ベストを更新できれば、チャンスは生まれる。世界の決勝で更新することは本当に強い選手であることの証明にもなると思います」

 こう話した上で「厳しい戦いになると思いますが、彼がメダルを狙えると思う根拠をどんな走りで見せてくれるのか。期待の上をいく走りをしてほしいです」と語り、伊藤氏は「通過タイムは決勝8番手で通過ですが、為末大選手も過去に8番手でメダルを獲っている。準決勝は別物。彼ならやってくれるんじゃないか」と話した。

 両氏によれば、アイザック・マクワラ(ボツワナ)、ラミル・グリエフ(トルコ)、ウェイド・バンニーキルク(南アフリカ)あたりがメダル争いのライバルになるという。

 18歳によって、今大会日本勢初のメダルはもたらせるのか。当然、それは同種目世界最年少メダルとなる。決勝は10日(日本時間11日)。20秒の熱き戦いは必見だ。

◇伊藤 友広(いとう・ともひろ)

高校時代に国体少年男子A400m優勝。アジアジュニア選手権の日本代表に選出され、400m5位、4×400mリレーではアンカーを務めて優勝。国体成年男子400m優勝。アテネ五輪では4×400mに出場。第3走者として日本過去最高順位の4位入賞に貢献。国際陸上競技連盟公認指導者資格(キッズ・ユース対象)を取得。現在は秋本真吾氏らと「0.01 SPRINT PROJECT」を立ち上げ、ジュニア世代からトップアスリートまで指導を行っている。

◇秋本 真吾(あきもと・しんご)

2012年まで400mハードルの陸上選手として活躍。五輪強化指定選手選出。200mハードルアジア最高記録、日本最高記録、学生最高記録保持者。2013年からスプリントコーチとしてプロ野球球団、Jリーグクラブ、アメフト、ラグビーなど多くのスポーツ選手に走り方の指導を展開。地元、福島・大熊町のため被災地支援団体「ARIGATO OKUMA」を立ち上げ、大熊町の子供たちへのスポーツ支援、キャリア支援を行う。2015年にNIKE RUNNING EXPERT / NIKE RUNNING COACHに就任。現在は伊藤友広氏らと「0.01 SPRINT PROJECT」を立ち上げ、ジュニア世代からトップアスリートまで指導を行っている。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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