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なぜ、日本は金メダル「0」に終わったのか 伊藤華英氏が見た「世界の成長」とは

伊藤氏が挙げた収穫と課題「『全種目代表』と『短距離の人材育成』が求められる」

 今大会、収穫がなかったわけではない。

「女子の大橋選手が日本新記録で銀メダルを獲ったのは大きなことだし、男子では古賀選手、瀬戸選手のメダルも素晴らしかった。200メートル平泳ぎでも小関選手と渡辺選手が2人とも表彰台に上り、日本の平泳ぎの層の厚さを見せたことは素晴らしかったと思います」

 一方、東京五輪に向けて課題もある。

「ロンドン五輪後の2013年大会よりチームのバランスが取れているのは良かったと思いますが、全種目で代表選手を出すことが大事になると思います。特に背泳ぎは女子で代表選手を送り込めなかった。加えて、世界は100メートルの種目で力を発揮しているけど、日本はまだまだ。『全種目代表』と『短距離の人材育成』は求められていくでしょう」

 そう話した伊藤氏は「今回の結果を受けても委縮することなく、どんどん成長していってほしい」と期待を込めた。果たして、ブダペストの地で手にした収穫と課題を、今後にどう生かしていくのか。トビウオジャパンは、東京への出発を切る。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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