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川内優輝が世界陸上マラソン大展望 コースは「簡単」日本が仕掛けるなら「女子」 鍵は気象条件

男女でレース展開は変わる? 川内は「何か仕掛けるなら女子の方」

「女子を見て我慢比べのレースになるだろうと。スローペースでどこまで耐えられるか。その中で自分の熱を取っていきながら粘っていこうと思っていたのですが、男子はハイペースになってしまって…。誤算でした」

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 序盤から予想以上のハイペースとなってついていけず、29位に沈没。暑い時期のレースは調整も難しいという。

「暑熱ばかり意識してしまってスピードがおろそかになっていると、意外と涼しい気候になった時についていけなくなってしまいます。だからといってスピードばかり追いかけて涼しいところばかりで練習していると、暑かった時に影響がある。スピードを落とさずに暑さも意識する必要があるので、難しいところです」

 男女でレース展開は変わるのだろうか。

「男子の方が選手層が厚いというか、いろんな国にいろんな選手がいますね。女子の方が特定の国に強い選手が偏っている感じがします。女子の方が選手層が薄いので、日本選手が何か仕掛けるなら男子より女子の方が決まりやすいのかなと思っています」

 全国どころか地球規模で駆け続けてきた他、世界陸上に4度出場した川内によると、目標によって走り方も変化する。

「入賞を狙うなら、誰かが飛び出してそこに有力選手がついていっても問題ないんですよ。でも、メダル狙いだと何人か前に行ってしまったら追わないといけない。対応の仕方が変わりますし、本来、力を使わないでいいところで使う必要も出てきます」

 男子は13年モスクワ大会5位の中本健太郎、女子は19年ドーハ大会7位の谷本観月以来の入賞が現実的な目標になる日本勢。「難しいレースになるとは思いますが、それぞれの目標を達成してほしいですね」と川内は期待を込めていた。

(THE ANSWER編集部・杉本 亮輔 / Ryosuke Sugimoto)

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