各校ランナーの疲れは「頭の位置」で分かる? 箱根駅伝「フィジカル的TV観戦ガイド」
「みんなこのフォームに変えたらいいよね」と思うかもしれないけど…
前足部着地はアキレス腱をよく使って走るフォーム。特に、未舗装の道や起伏のある山道を駆ける環境で育った選手は自然に身につき、発育過程でアキレス腱が、太く、強く成長するのに有利に働きます。
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特徴は、足裏と地面の接地面積が狭く、着地による摩擦が極力抑えられる点。空中で飛んでいる時間、つまり前進している時間も長いため、体への負担が少なく、かつスピードも出ます。
そう聞くと、「みんなこのフォームに変えたらいいよね」と思うかもしれませんが、一方でこのフォームへの変更は、体の構造上耐えられるか否かのリスクもあります。姿勢の改善が必要ですし、当然、アキレス腱への負担も大きいので、簡単にできることではありません。
年に一度の箱根駅伝。今回は是非、フィジカルの特徴にも着目しながら、選手たちの走りを楽しんでください。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)