野球のカットボールとは スライダーとの違い、投げ方と変化を解説
野球の用語を解説。今回は変化球・カットボール。
野球のカットボールとは
カットボールとは、カッター、カットファストボールとも呼ばれる速度の速い変化球。スライダーと同じく、投じた手とは逆方向に変化する。かつてはムービング系の球種が主流の米大リーグでよく見られたボールだったが、近年は日本球界でも投じるピッチャーが増加。特に有名な使い手としては、ヤンキースでMLB歴代最多の通算652セーブをマークしたマリアノ・リベラ、中日やブレーブスでプレーした川上憲伸らが知られる。
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カットボールとスライダーの違い
スライダーが大きな変化で空振りを誘うボールであるのに対し、カットボールはファストボール(直球)と大きく変わらないスピードで、打者の手元で小さく、鋭く変化するのが特徴。バットの芯を外して詰まらせたり、ゴロを打たせたい時に使われることが多い。前述のリベラは投球のほとんどがカットボールで、打者のバットを幾度となく折ってきた。
カットボールの投げ方と変化
メジャー最強の守護神リベラのカットボールの握りも紹介されている映像。しっかりと縫い目にかけた中指に、人差し指も縫い目に当てるようにくっつけている。
2021年にサイ・ヤング賞に輝いた名投手コービン・バーンズのカットボール。一見ストレートと握りが変わらず人差し指、親指を縫い目にかけているが、リリース時にスライダー回転をかけることで球を変化させている。左打者の外角ボールゾーンからストライクゾーンをかすめとるように変化する「バックドア」で見逃し三振を奪う。
(THE ANSWER編集部)