フィギュアの「6分間練習」は何が大切? 選手がぶつからない「暗黙のルール」も存在
ぶつからずに滑るコツは? 左利きの選手が逆回りで滑ることも
会場で見ると6人の選手がトップスピードで滑りながら、ぶつからずにジャンプしていく姿に目を奪われる。
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「周りを見ながら、うまくやれていますね。暗黙のルールというか、まずは危ないと思ったらジャンプを回避し、もう一周してから跳び直す。周りの滑走路に入らずによけていくように意識していますが、トップスピードなのでリンクサイドで見ているコーチから『危ない!』という声かけもあり、衝突を回避できることもあります。海外では左利きの選手が一人だけ逆回りで滑ることも稀にありますが、うまく対応しています」
今から競い合うライバルと本番直前に一緒に滑る特殊な環境。「私は自分のことに必死で、全く周りの選手の様子は見られませんでした」と中野さん。「もし、会場で観戦する機会があれば、観客からするとこれ以上ない楽しい時間だと思います。本番では一度に一人の演技しか見られませんが、それぞれが、いろんなスピードで滑り、特徴が出るので」と観戦を楽しめるポイントにもなる。
4年に一度の五輪。演技前、最後にリンクを滑ることができるのが「6分間練習」。その360秒の過ごし方が勝負を分けることもある。
(THE ANSWER編集部)