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フィギュアの「6分間練習」は何が大切? 選手がぶつからない「暗黙のルール」も存在

ぶつからずに滑るコツは? 左利きの選手が逆回りで滑ることも

 会場で見ると6人の選手がトップスピードで滑りながら、ぶつからずにジャンプしていく姿に目を奪われる。

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「周りを見ながら、うまくやれていますね。暗黙のルールというか、まずは危ないと思ったらジャンプを回避し、もう一周してから跳び直す。周りの滑走路に入らずによけていくように意識していますが、トップスピードなのでリンクサイドで見ているコーチから『危ない!』という声かけもあり、衝突を回避できることもあります。海外では左利きの選手が一人だけ逆回りで滑ることも稀にありますが、うまく対応しています」

 今から競い合うライバルと本番直前に一緒に滑る特殊な環境。「私は自分のことに必死で、全く周りの選手の様子は見られませんでした」と中野さん。「もし、会場で観戦する機会があれば、観客からするとこれ以上ない楽しい時間だと思います。本番では一度に一人の演技しか見られませんが、それぞれが、いろんなスピードで滑り、特徴が出るので」と観戦を楽しめるポイントにもなる。

 4年に一度の五輪。演技前、最後にリンクを滑ることができるのが「6分間練習」。その360秒の過ごし方が勝負を分けることもある。

(THE ANSWER編集部)

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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