フィギュア選手は試合当日をどう過ごす? 午前競技は「深夜1時起き」なんてことも…
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や恩師の知られざるストーリーや意外と知らない競技の知識など、五輪に新たな“見方”を届ける特集「オリンピックのミカタ」を展開。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアスケートを好きな人はもっと好きに、知らない人は初めて好きになる17日間」をテーマに連日記事を配信し、競技の“今”を伝え、“これから”を考える。
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#35 中野友加里が答える「17のギモン」5問目
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や恩師の知られざるストーリーや意外と知らない競技の知識など、五輪に新たな“見方”を届ける特集「オリンピックのミカタ」を展開。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアスケートを好きな人はもっと好きに、知らない人は初めて好きになる17日間」をテーマに連日記事を配信し、競技の“今”を伝え、“これから”を考える。
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元フィギュアスケート日本代表で「THE ANSWERスペシャリスト」を務める中野友加里さんは、ビギナーファン向けに競技にまつわる素朴な17のギモンに答えるミニコラムを大会期間中、毎日掲載。5問目は「選手の大会当日のルーティンは?」。
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大会に向けて念入りに調整をしてきた選手。肝心の大会当日をどう過ごすか、大切なのは言うまでもない。
主要大会は夕方から夜にかけ、競技が行われることが多い。例えば、年末の全日本選手権の女子フリーは午後5時過ぎから始まり、最終滑走は9時過ぎだった。午前中はゆったり過ごすのかと思いきや……。
中野さんが現役時代の1日のルーティンを明かす。
「まず、午前中に競技会場でリンクの状態を確かめる公式練習が行われます。朝8~10時が多かったです。2時間以上前には起きていないと体も動きません。しかし、それで10時頃に終わっても今度は夜まで、長い時は8時間以上も空きます。もし、ホテルなどで過ごせる場所があれば、とにかくゆったりして過ごします。昼寝をする選手もいますが、私は体が重くなってしまうので、雑誌を読んだり、DVDを見たりして過ごしました。
大会のことがどうしても頭にあるので、少しでも忘れるために楽しく過ごすことが大切。それで、会場入りする1時間前に衣装の準備をして、メイクなどの支度を整えます。そして、自分が滑る1時間~1時間半前に会場入り。陸上でのウォーミングアップを40分ほどして備えました。食事は、朝は軽めで昼はしっかり。ただ、私は食べると跳べなくなるんじゃないかと恐怖に駆られるタイプなので、あとは演技が終わるまで水分のみでした」