演技後に花を拾う子供たちって誰? フィギュアスケートの「フラワーキッズ」の正体
現役選手との交流も励みに、世界女王からもらったプレゼント
人気選手が出場すると、稀に“ハプニング”が生まれる。2018年のGPシリーズ・ロステレコム杯では羽生の演技後、プレゼントを回収していた男の子が突然、羽生に自らプレゼントを手渡そうとして、微笑ましい光景が話題になったことがある。
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「こんな話を聞いたことがあります。私のコーチでもあった佐藤信夫先生の娘さんであり、世界選手権で優勝された佐藤有香さんがフラワーガールを経験された時、花束を拾いながらジャンプを跳んで帰ってこられたこともあるそうです(笑)」
演技中はリンクサイドでトップ選手の演技を間近で見られる。未来の名スケーターにとって得られるものは多い。
「私は長きにわたって活躍され、世界選手権でも優勝したロシアのマリア・ブッテルスカヤ選手に更衣室でサインを頂きました。本来選手に話しかけたり接触してはいけないルールがあるのですが、凄く優しい方で、うれしかったことを今も覚えています。世界で戦う選手たちを目の当たりにする機会なんてそうそうない。凄く良い勉強にもなります」
新型コロナウイルス感染対策の観点からプレゼントの投げ込みが規制されることが多く、彼女たちの出番は減った。しかし、来年3月にはさいたまで世界選手権が予定されている。
中野さんは「もし、感染状況が落ち着いていれば、地元のクラブの子たちがフラワーガールとして参加すると思います。彼女たちの姿も温かく見守っていただければ、私もうれしいです」と彼女たちの出番を願っている。
(THE ANSWER編集部)