フィギュアスケート選手は目が回らない? 5分間、回り続けた「スピンの神様」が存在
5分間、回り続けた「スピンの神様」とは
そもそも、スピンはどんな原理で回るのか。
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「よく聞かれますが、遠心力です。スケート靴の刃であるエッジの体重のかけ方で加減速できます。ファンの方が最もイメージされる高速スピン『アップライトスピン』は中心に軸を取り、自分の力を集めることで回転速度が上げ下げできる原理。私が一番憧れた『スピンの神様』であるスイスのルシンダ・ルー選手は同じ軸足で5分間回り続け、目の前で見た時に鳥肌が立ちました」
競技であれば、およそ1秒に3~4回転するといわれる。
「時間の限り回ってくださいと言われれば、どの選手も1分くらい軸足を変えていけばどんどん回れると思います。慣れてくると目をつぶって回れます。ドーナツスピン(上げた足を頭につけるようにして行うスピン、上から見るとドーナツに見える)のように体勢が引っ張られる場合、風で目が乾き、瞬きをすると涙がこぼれやすい。コンタクトレンズだった私は目が乾くとコンタクトが取れてしまうので、目をつぶってスピンをしていました」
何気なく眺めていると見過ごしてしまう裏に、フィギュア選手の苦労と技術が詰まっている。
(THE ANSWER編集部)