8強敗退・サッカー日本は「派手に持ち上げられていた」 中国メディアが分析する勢力図の変化
サッカーのアジアカップ(杯)はいよいよ10日(日本時間11日)の決勝を残すのみとなった。連覇を狙うホスト国のカタールと、初のファイナリストとなったヨルダンの顔合わせ。優勝候補に挙げられていた日本代表は準々決勝で姿を消し、64年ぶりの頂点を狙った韓国も4強止まりだった。波乱が続いた今大会について、グループリーグ(GL)で敗退した中国のメディアからは日本の敗退について「派手に持ち上げられていた」ことが敗因の一つと分析。「東アジアサッカー界への警鐘」といった論調も出ている。
アジア杯決勝はヨルダンとカタールの顔合わせ
サッカーのアジアカップ(杯)はいよいよ10日(日本時間11日)の決勝を残すのみとなった。連覇を狙うホスト国のカタールと、初のファイナリストとなったヨルダンの顔合わせ。優勝候補に挙げられていた日本代表は準々決勝で姿を消し、64年ぶりの頂点を狙った韓国も4強止まりだった。波乱が続いた今大会について、グループリーグ(GL)で敗退した中国のメディアからは日本の敗退について「派手に持ち上げられていた」ことが敗因の一つと分析。「東アジアサッカー界への警鐘」といった論調も出ている。
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圧倒的な地元ファンの声援を受け、豊富なタレントが存分に持ち味を発揮して連覇に王手をかけたカタールに対し、大会前の下馬評こそ芳しくなかったが、試合を重ねるにつれてチーム力を高めて初優勝に手が届くところまできたヨルダン。決勝カードはアジアサッカーの新たな時代を占うものとなった。
一方で、大会前から優勝候補とされていた2022年W杯出場組の日本、韓国、オーストラリア、イラン、サウジアラビアは今大会決勝に進むことができなかった。中でも、日本と韓国の“東アジア2強”は期待された強さを発揮できないまま大会を去った。
この結果について、中国紙「北京青年報体育」は「日韓相次いで敗退 アジアカップ決勝戦に東アジアチームの姿なし」などの見出しで一足先に総括。「今回のアジアカップ前に揃って高らかに優勝のスローガンを叫び、世界の強豪を目指してきた日本代表、韓国代表にとって、この結果は極めて深刻な警告であるに違いない」と記した。
本文では韓国の疲労蓄積の影響を指摘しつつ、ヨルダンが準々決勝タジキスタン戦、準決勝韓国戦を無失点で勝ったように守備の向上があったことに触れ「必然性があった」としている。一方、日本については「あまりに調子が良く、派手に持ち上げられていたことから、別のチーム、とりわけ西アジアのチームにあらゆる方面から攻撃されたこととも無関係ではないだろう」とし、大会前まで国際Aマッチ9連勝と好調だったことによるマークの厳しさを指摘した。
同紙では「2007年のアジアカップでイラクとサウジアラビアの西アジアチームが決勝で対決してから、東アジアの2強のうちの1チームがそれぞれ、2011年(日本)、2015年(韓国)、2019年(日本)に決勝に進出した。ただ、ここ2回のアジアカップでは、東アジアのチームはわずか1チームしか4強に進めていない」とデータを提示している。