サッカーアジア杯

　サッカー・アジアカップ（杯）のグループステージが14日、カタールのアルトゥマーマで行われ、世界ランク17位の日本は同94位のベトナムに4-2で白星発進した。前半には一時1-2とリードを許す苦しい展開だったが逆転勝ち。米スポーツ専門局「ESPN」は「日本がアジアカップ初戦で恐怖を生き延びる　ベトナムにとって勇敢な敗北は良い兆候だ」などと報じた。

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　ベトナム相手に思わぬ苦戦を強いられた。前半11分にMF南野拓実のゴールで先制するも、16分にベトナム19歳FWグエン・ディン・バクが体勢を崩しながらもバックヘッドで得点。33分には、相手FKの折り返しをGK鈴木彩艶が弾き切れず、FWファム・トゥアン・ハイに流し込まれて一時逆転を許した。

　それでも日本は45分にエリア内でMF遠藤航の縦パスを受けた南野が反転。ゴール右端に狙いすましたシュートを決めて追いついた。アディショナルタイムにはMF中村敬斗が左45度からミドル。ゴール右隅へのスーパーゴールで逆転した。後半40分には中央の狭いスペースを細かいパスで繋ぎ、投入されたばかりのMF久保建英からFW上田綺世へ。右足を振り抜き、4-2で勝ち切った。

「ESPN」の記事では「最終的に日本の格と火力を考えれば当然の勝利を収めた」と結果について触れ、「元リバプールのタクミ・ミナミノは重要な2得点の見事な活躍。ケイト・ナカムラは前半アディショナルタイムに、大会最高のゴールの一つになるであろう貴重な3点目を決めた」と前半に得点した2選手を称えた。

　この試合は久保、堂安律ら本来ならスタメンを張る選手がベンチスタート。記事でも「必要な場合は、日本はドウアン、クボ、試合を決定づける4点目を決めたアヤセ・ウエダら欧州で活躍するスターを次々と投入することができた」と層の厚さに注目していた。

　難しい初戦に勝利した日本。「最終的には、ハジメ・モリヤス監督は損害となり得る番狂わせを避けることができて満足しているだろう」と森保ジャパンが無事に勝ち点3を得たことを表現していた。