大橋悠依、失格後「ずっと泣いていた」5日間 瀬戸の言葉に感謝「足もげてもいいから」
五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継)の競泳は、最終日(28日)の女子400メートル個人メドレー決勝で大橋悠依(イトマン東進)が4分32秒33で銅メダルを獲得した。22日の200メートル個人メドレー決勝では、まさかの失格で涙。気持ちを切り替え、日本人では1998年田島寧子の銅メダル以来となる21年ぶりの表彰台となった。カティンカ・ホッスーが優勝した。
悩み抜いた日々の胸中告白「自分のことを凄く卑下していた」
五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継)の競泳は、最終日(28日)の女子400メートル個人メドレー決勝で大橋悠依(イトマン東進)が4分32秒33で銅メダルを獲得した。22日の200メートル個人メドレー決勝では、まさかの失格で涙。気持ちを切り替え、日本人では1998年田島寧子の銅メダル以来となる21年ぶりの表彰台となった。カティンカ・ホッスーが優勝した。
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レース後の主な一問一答は以下の通り。
――レースを振り返って。
「前半からホッスー選手といいレースができて、後半は置いて行かれちゃったけど、自分としては200がああいう結果で終わったなかでもこれだけのことができて、最後に置いて行かれて、2位抜かされちゃったけど、素直にメダルが獲れて嬉しい気持ちがあります」
――最後、後続は見ていたか。
「見えていました。とにかく逃げ切りたかったけど、(瀬戸)大也君が『最後は足がもげてでもいいからキック』と言われて、その通りにして、終わった後は全然動けなかったんですけど、ロンドン五輪自由形で最後に追い上げて世界新で勝った選手なので、フリーは強いことはわかっていた。この1年の強化ポイントとしていいものがあった」
――200メートル個人メドレーからの数日を振り返って。
「初めて代表に入ってから、2年連続で日本選手権で日本新を出していることもあるんですけど、夏の世界大会でタイムを上げたことがなかったので、そういう点では今年は日本選手権よりタイムを上げられたので、凄く収穫になったと思います。この5日間は本当にいろんなことを考えて、何か月もアメリカに行ったりだとか、凄く追い込まれた状況で練習してきたので、その自分の頑張りに対して自分が試合で応えようという風に思って、昨日切り替えました(笑)」
――200メートル個人メドレー失格の涙の理由。
「いろんな思いがありましたけど、去年のタイムで泳いでいれば…とか、ベストまでいかなくても…とか。なんでこんなにできないんだろうなっていうのもあったりとか。あのタイムで終わって、でも余力があるわけでもなくて。どうやって泳いでいたのか、いろんなビデオを見たけど、見てもこの泳ぎはちょっと今の自分にはできないなって思ったりしていた」
――気持ちを切り替えられたのは昨日のいつ?
「朝、会場に来た時に。ずっと前向きになれないところが変わらなきゃって思っていたけど、なかなかできなくて、またできないからダメだなっていうものの繰り返しで、自分のことを凄く卑下していたというか。自分に対しての尊敬が全然なくて。平井(伯昌)先生とかもいろんな話をしてくれたけど、なかなか腑に落ちなくて、ずっと泣いていた。
でも、朝に(日本水泳連盟関係者が)私の顔を見て声をかけてくださって、『別に泣いていてもいいんじゃない? 自分の頑張りに対して失礼のないように、頑張りを無駄にしないようなレースをしないともったいない』という話をしてくださった。それが自分の心にストンと落ちた。そこから結果が悪くても、自分のために頑張ろうと思ってやった。