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諦める選択肢浮かんだ200mで「キング」に 瀬戸大也、米国勢V9阻止までの過酷な努力

五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継)の競泳は、第5日(25日)の男子200メートル個人メドレー決勝で、瀬戸大也(ANA)が自己ベスト更新の1分56秒14で金メダルを獲得。東京五輪内定1号となった。

自己ベスト更新の1分56秒14で金メダルを獲得した瀬戸大也【写真:Getty Images】
自己ベスト更新の1分56秒14で金メダルを獲得した瀬戸大也【写真:Getty Images】

25日男子200メートル個人メドレー金メダル、梅原コーチが語るエースの背中

 五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(韓国・光州、テレビ朝日系で独占中継)の競泳は、第5日(25日)の男子200メートル個人メドレー決勝で、瀬戸大也(ANA)が自己ベスト更新の1分56秒14で金メダルを獲得。東京五輪内定1号となった。個人メドレー制覇は、4泳法で争う「キングオブスイマー」の証。小学5年から瀬戸を指導する梅原孝之コーチがここまでの歩みを振り返った。



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 この種目は、2003年大会からマイケル・フェルプスが3連覇、ライアン・ロクテが4連覇、チェイス・カリシュが前回大会で優勝し、米国勢の8連覇中だった。競泳大国から覇権を奪った日本のエース。24日には200メートルバタフライは、従来の自己ベストを0秒17更新する1分53秒86で好タイムをたたき出し銀メダル。この日も自己ベストを0秒55更新する絶好調ぶりを見せつけた。

 レースを終えた梅原コーチは、取材エリアの第一声で「とりあえず、声が出ない」とガラガラ。「金メダルを獲れると思っていなかった。自己ベストでメダル狙いと思っていた。金メダルというのは想定外」と振り返った。

 初出場だった2013年大会では、400メートル個人メドレーで金メダル。同じく頂点に立ったが、今回は自己ベストを狙いにいって奪った金メダル。コーチの目には6年前との質の違いが映っていた。

「勝負強さは本当に彼の持ち味。あの時(13年)も調子がよかったけど、あの時と違うのはやはりビギナーズラックというか、初めての代表だったので、何もわからずに行ったところがよかった。今回はここまでの練習が凄くうまくいっているという過程があったので、より価値があると思っている」

 自分がやるべきことに徹した瀬戸は、大舞台でも冷静に課題に集中できたことに「経験を積んだ。2013年から代表に入らせてもらって、いろんな経験をして、それを生かして戦えているのが勝負強さだったり、出すところでしっかり出せる自分になれている」と経験値の重さを実感した。

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