世界水泳発東京五輪行き 世界記録保持者・渡辺一平の決意「想像つかない大ベストを」
独自の流儀「『ただこの200メートルを速く泳ぐ』と考えてスタートするだけ」
前回2017年の世界水泳は悔しい思いを味わった。優勝候補として期待されながら、銅メダル。しかし、今大会に向けて不必要に入れ込んでいない。「2年前に悔しい思いをしているけど、ライバルに勝ちたいとは全く考えないと思う。決勝のスタートに立った時に『ただこの200メートルを速く泳ぐ』と考えてスタートするだけ」と独自の流儀を明かした。
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そう言えるのも、自分の泳ぎさえ出せば、結果がついてくるという自負があるからだろう。「日本選手権を見て自分が素直に感じたのが『もうちょっと強化すれば、2分5秒出せるな』とすごく感じている。単純計算ではあるけど、ラストのバテさえなくなれば……。自分自身も想像つかないような大ベストを出したい」と言ってのけた。
オンリーワンの感覚を持つゆえに、周囲から「お前は天才だ」と言われるが、本人は「異議ありです」と笑って否定する。「水泳がすごく好き。水泳のことを勉強するのも好きだし、なんでこの時は速かった、この時はダメなのかと勉強するのも好き。頭脳派だと自分では思っているんだけど」とおどけた。
「ただ速く」の思いを持って、挑む世界水泳。「自分の記録を超えなければ勝てないと思うし、表彰台に乗るには2分6秒台が必要じゃないかなと思うぐらい、ハイレベルな勝負になる。ただ、がむしゃらに挑戦者として頑張りたいと思う。東京五輪内定より、いちアスリートとして世界水泳で勝ちたい。負けたくない」と決意を込めた。
状況次第によっては、競泳の東京五輪第1号ともなりうる今大会。世界記録保持者が狙う「125秒の戦い」は見逃せない。
(明日16日の第26回は中村克が登場)
◆世界水泳、テレビ朝日系で連日中継 21日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波、AbemaTVで最終日まで8夜連続放送。予選はBS朝日、AbemaTVで放送する。
(THE ANSWER編集部)