プロレス“魂の実況”をプールでも? テレ朝・野上慎平アナ「熱く魂を込めて」
期待する選手は松元克央「代表としての自信に満ちた顔」
――選手を取材してきた中で、今大会で注目してほしい選手は?
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「期待しているのは、男子200メートル自由形の松元克央選手。ブレイクするのではないかと思っています。もしかしたら、萩野公介選手の持っている日本記録(1分45秒23)をも超えるんじゃないかとワクワクしています。ケガをして、そこから泳ぎ方に少し修正を加えて、かえって力が抜けて楽に泳げているそうで、覚醒というか、一気にぐいぐい上がってきている印象があります。
うまく言えませんが、昨年までと表情も違うように感じます。『代表としての自信に満ちた顔』とでも表現しましょうか?(笑)そんな感じに見えます。
200メートル自由形は、日本人がメダルを獲るなんて考えも及ばないような種目だった。そこに対して、彼が楔を打ち込むじゃないけど、そういうレースを見せてくれるんじゃないかなと楽しみにしています!」
――選手の変化や成長を感じるのもモチベーションになる?
「そうですね。みんな応援してます。競泳の場合、他の競技と違うのは、その種目で日本のトップ2に入っても世界水泳に行けない。派遣標準タイムは世界基準で設けられているので、世界水泳に行けたら世界基準の選手になりますが、行けない可能性の方が高い。
選手本人も行けなくて悔しいと思っているでしょうし、ずっと見てきた伝える側の一人としても、もちろんその結果を的確に伝えはしますが、実況中に心の中で泣いていることは多々あります。
あとは、やはり国内の中継では絶対に出ないような一体感が生まれます。チームジャパンとしての一体感。ナショナリズムというか、みんなで応援しようという一体感がありますね。選手も国内の中継で対峙する時よりも、随分近くで話してくれる。日本の中継だとそんなことないですけど、世界水泳に行くとそういうのを感じます」
――2年に一度の大舞台。どんな気持ちで実況したい?
「世界水泳はテレビ朝日の魂ですから、そういう気持ちでやりたいです。それでテレビ朝日が勢いづいてきたという歴史もありますし、それだけ社の内外で注目度の高い中継になる。だからといって、何か変わったことをやるのではなく、いつも通りやれたらなとは思います。金メダルを獲れば東京オリンピック出場が決まるので、その瞬間を1レースでも多く見られれば。どんな結果になろうとも、魂を込めてやります」
(明日15日の第25回は渡辺一平が登場)
◆世界水泳、テレビ朝日系で連日中継 21日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波、AbemaTVで最終日まで8夜連続放送。予選はBS朝日、AbemaTVで放送する。
(THE ANSWER編集部)