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サイレンススズカのように 19歳・長谷川涼香が描く新境地「前半も行くレースを」

長谷川は、プロ意識は父から教わったという【写真:テレビ朝日】
長谷川は、プロ意識は父から教わったという【写真:テレビ朝日】

父から教わったプロ意識「『頑張ったね』では済まないと」

「アマチュアの人は『頑張ったね』で済むけど、プロは『頑張ったね』では済まないと言われた。確かに勝負は決着がついてしまうので、勝ちに行く時は勝ちに行かないとダメだと。去年も勝ちたいと思っていたけど、自分の中でタイムが出なかったのはしょうがないと、心のどこかで思ってもいた。その部分はお父さんが言うアマチュアの方だったのかな」



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 父との二人三脚で歩む競技生活。4月から大学に進学し、日大1年生に。生活環境も変わった。練習のオフは週1日だが、授業はある。友人と帰りにカフェでまったりとして気分をリフレッシュ。「大学は練習の予定に合わせて自分で授業が組めるし、五輪が近づいてきて、水泳のことをより考えられるようになった」と意識も高めている。

 ただ、淑徳巣鴨高から一緒に日大に進学した池江璃花子が競技から離れた。ニュースを知った時は驚いたが、時間を追うごとに友を思う気持ちは強まった。「『璃花子の分まで頑張らないと』って、本当に代表のみんなは思っているので、私も璃花子がいなくなった分をカバーしたい」。今も向こうから連絡が来たり、長谷川からしたり、つながりは続いている。

 今年は世界水泳。そして、1年後には東京五輪がやって来る。「やっぱり、意識はする」と笑うが、まず目の前にある韓国の大一番への思いは強い。「世界ではリオ五輪に出てから結果が出せていないので、例年に比べ、少しでもいいタイムを出していい順位を獲りたい」と意気込んだ。

 目標も明確だ。「(2分)5秒台を出せれば、メダルも見えてくる。自分を超えることが一番。なんとか5秒台を出したい」と誓った。自身の強みについて後半と言ってきたが「勝ちに行くレースをしなきゃいけない。前半も行っているというレースをしていく」と新境地を開拓するつもりだ。サイレンススズカのように果敢に飛ばし、東京五輪につながるレースを披露する。

(明日11日の第21回は砂間敬太が登場)

 ◆世界水泳、テレビ朝日系で連日中継 21日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波、AbemaTVで最終日まで8夜連続放送。予選はBS朝日、AbemaTVで放送する。

(THE ANSWER編集部)

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