“ほふく前進”時代を越えて 自衛隊スイマー高橋航太郎「あの悔しさ大きかった」
刺激になった江原の存在「社会人1年目の悔しさは大きかった」
ルールが厳しく、5分前行動を厳守、服装の乱れは許されない自衛隊。競技結果によって階級が変わるといい、「アイロンも毎日かけてしわ一つないようにやっていた」という高橋は「騎士は(階級が)上の方に行っている。頑張っていきたいという気持ちにはさせられる。あの時に社会人1年目の悔しさは僕の中では大きかったので、今回の代表に選ばれるにあたって、自分の中で力になってきたというのはあります」と明かした。
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水泳をやっていた父の影響で始めた競技。「体育大なので距離だけは泳いできた。土台はしっかりしている」という25歳の才能は昨年、個人メドレーから自由形に転向し、ようやく花開いた。世界水泳は800メートルリレーの一員として出場。江原とチームを組む。「騎士はムードメーカーで練習から声を出してくれて、初代表で馴染めるように僕の名前を出してくれたりしている。気を遣っているわけではないと思うけど、声をかけてくれています」と心強い存在に感謝する。
リオ五輪では銅メダルを獲得した種目。当然、期待は高まる。特に、リレーは12位以内に入れば、東京五輪出場権を得られる今大会。「代表枠を獲るのは最低の目標。決勝に残って少しでも上の順位取れるように」と言った高橋にとって、大学以来のリレー出場。「1人じゃない安心感とともに、自分だけのものじゃないという緊張感がある。その緊張感も楽しめるように頑張っていきたい。まずは引き継ぎで1分46秒台を出して、少しでもみんなの力になれればと思います」と決意を込めた。
リオ五輪の頃、ほふく前進をしていた男が、東京五輪につなぐ大舞台で躍進へ。江原という良きライバルであり、良きチームメートと力を合わせ、韓国で大暴れしてみせる。
(明日5日の第15回は五十嵐千尋が登場)
◆世界水泳、テレビ朝日系で連日中継 21日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波、AbemaTVで最終日まで8夜連続放送。予選はBS朝日、AbemaTVで放送する。
(THE ANSWER編集部)