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図書館受付しながら世界へ 25歳の努力家スイマー佐藤綾「働きながら泳ぐことが強み」

五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(テレビ朝日系で独占中継)が12日に開幕する。なかでも、注目を集めるのは競泳だ。金メダルを獲得すれば、1年後の東京五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」は競泳開幕の30日前からカウントダウン連載を行い、出場25選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。開幕まであと18日の第13回は女子400メートルリレーの佐藤綾(新潟医療福祉大職員)が登場。世界水泳初代表を掴んだ25歳が持つ意外な資格と仕事、そして大会に向けて秘めた思いを明かした。

女子400メートルリレーに出場する佐藤綾【写真:テレビ朝日】
女子400メートルリレーに出場する佐藤綾【写真:テレビ朝日】

「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと18日―女子400mリレー佐藤綾

 五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(テレビ朝日系で独占中継)が12日に開幕する。なかでも、注目を集めるのは競泳だ。金メダルを獲得すれば、1年後の東京五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」は競泳開幕の30日前からカウントダウン連載を行い、出場25選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。開幕まであと18日の第13回は女子400メートルリレーの佐藤綾(新潟医療福祉大職員)が登場。世界水泳初代表を掴んだ25歳が持つ意外な資格と仕事、そして大会に向けて秘めた思いを明かした。



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 25歳で掴んだ世界水泳初代表。佐藤にとって、満身創痍で掴んだ夢の切符だった。「今まで、この夏の代表に入ることを目標にやってきたので、凄く嬉しい。ジャパンオープンの始まる1週間前に怪我をしてしまって、不安だったけど、周りの人が支えてくれたり、サポートしてくれたりしたおかげで代表権を獲得することができたので。凄く感謝しています」と明かした。

 4月のジャパンオープン直前、腰を痛めてしまった。それでも、100メートル自由形で死力を絞り、54秒55をマーク。特に、所属先の監督、トレーナーには感謝し切れない。「私以上に私のことを心配して、夜遅くまでケアしてくださり、良いパフォーマンスがジャパンオープンで発揮できるようにいろんな人が努力してくださった結果です」と謙虚に話し、頭を下げた。

 新潟医療福祉大出身。自らの武器について「大きな泳ぎで、最後までフィニッシュをかき切れること」という。それは日々のたゆまぬ練習で培われた。「毎日、ドリルの時間がある。常に最後まで水を押し切るというのをしっかりと意識して泳いでいます」。そんなダイナミックさが売りの25歳には、意外な資格がある。トップアスリートにおいては珍しい「保育士」だ。

「高校生の時からずっと保育士になりたかったので」。ただ、大学カリキュラムで資格を取れるものはなかった。だから自分で通信教育を受け、勉強して資格を取ったという努力家だ。「子供が好き」という佐藤は、将来の人生設計についても「保育士になりたかったけど、今は広い目で見て、子供と関わった仕事に引退後は就きたいと考えています」と明かす。

 現在は母校の職員として、図書館で働いている。こちらも珍しい。練習がない日は午前8時半から午後3時まで、受付で学生対応や館内案内をこなす。「本当は働かず、トレーナーのような役職でもいいという話はあったけど、社会人としてやっぱり働きながら水泳をすることも自分自身の強みにしたいと思い、仕事をする選択をしました」というから、人柄が窺い知れる。

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