競泳は「個人競技」じゃない 寺川綾がキャプテン2人に“結果”を期待する理由
3種目でメダルを狙う瀬戸は「前に前にいけるタイプ。大舞台に強い」
男子キャプテンを務める瀬戸は、200メートルと400メートルの個人メドレーに加え、200メートルバタフライに出場。3種目でのメダル獲得を狙うが、「個人メドレーに隠れてますけど、密かにバタフライでも(金を)狙っていると思うんですよね。自信を持ちながら、そうっと狙っている感じ」。200メートル個人メドレー決勝が行われる7月25日は、東京五輪の競泳初日からちょうど1年前。「絶対そういうのを気にするタイプなんですよ(笑)」と気心知れた後輩の心の内を読みつつ、本番さながら全力レースを予想した。
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小学生の頃から全国大会の常連で、いまや世界トップとして名を馳せる25歳。メディア上では明るい性格が際立っているが、「あのままです。皆さんが思われているまま、裏表が全くなくて、すごく色々なことに自然に前向きなんです」と寺川さん。キャプテン任命で責任感が生まれたかと思いきや、「いや、多分ないと思います」と笑う。
「そもそも責任感の強い選手で、キャプテンじゃなくてもチームの雰囲気を良くしようというムードメーカー。年下からも同世代からも年上からも好かれる選手なので、自然とリーダーになれるタイプですね。それが泳ぎにも反映されています。
レースの結果が悪くても、自分でそれを断ち切り、プラスに変えることができる。ダメな時も『ダメでした?!』って明るくて(笑)。あまり深くダメなことを振り返ってもしょうがないって思うタイプなんでしょうね。だったら、次に何をすれば良くなるかを考える。途中で負けたとしても、絶対に諦めるような選手じゃない。前に前にいけるタイプですね」
さらなる高みを目指し、昨年9月にはトライアスロンに初挑戦。「自由形にもチャレンジしたり、タフさを身に付けるために足りない部分を補おうとしているのは、すごく感じます」と、決して失わないチャレンジ精神を称える。
「大舞台に強いタイプです。レースって最後は精神的な部分で大きく左右されるもの。当然、みんなが練習を積んできているので、最後あと一押しの部分で何が大事かというと、気持ちの部分だったりする。そういう部分の素質は、かなりハイレベルなものを持っていると思いますね」