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競泳は「個人競技」じゃない 寺川綾がキャプテン2人に“結果”を期待する理由

開幕まであと22日となった第9回は週末特別企画として、ロンドン五輪メダリストで5度の世界水泳出場歴を誇る寺川綾さんが登場。前後編に分け、今大会に臨む日本代表“トビウオジャパン”、世界水泳の見どころなどについて語ってくれた。前編では、寺川さんが期待と注目を寄せる2選手を明かす。

5度の世界水泳出場歴を誇る寺川綾さん【写真:荒川祐史】
5度の世界水泳出場歴を誇る寺川綾さん【写真:荒川祐史】

「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと22日―週末特別企画・寺川綾さん前編

 五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(テレビ朝日系で独占中継)が7月12日に開幕する。なかでも、注目を集めるのは競泳だ。金メダルを獲得すれば、1年後の東京五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」は競泳開幕の30日前からカウントダウン連載を行い、出場25選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。



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 開幕まであと22日となった第9回は週末特別企画として、ロンドン五輪メダリストで5度の世界水泳出場歴を誇る寺川綾さんが登場。前後編に分け、今大会に臨む日本代表“トビウオジャパン”、世界水泳の見どころなどについて語ってくれた。前編では、寺川さんが期待と注目を寄せる2選手を明かす。

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 日本勢は金メダルを獲得すれば、東京五輪の出場権が内定する。世界中のトップスイマーも目の色を変えて臨む今大会に、トビウオジャパンは25人の精鋭を派遣。数多くのメダル獲得が期待される中、寺川さんが「率先してチームを引っ張る立場として頑張ってほしい」と期待を寄せるのが「キャプテンの2人」。瀬戸大也(ANA)と大橋悠依(イトマン東進)だ。

「私でなくても皆さんが注目していると思いますけど(笑)。私が参加した世界水泳の代表チームは、どれもそれぞれに楽しかった。でも、その時のキャプテンがレースで結果を出してくれた時、『自分たちもできるんじゃないか。やらなくちゃ』という気持ちにさせてもらいました。今回も、そういう気持ちにさせてくれる2人だと思います。結果が全ての世界。雰囲気作りも大事ですけど、キャプテンって結果を残すことで一番チームに勢いをつけることができるんです」

 個人競技だと思われがちな競泳だが、代表選手たちはチームとして固い絆で結ばれているという。長期の代表合宿を終えた後、大会にチームとして乗り込み、何度もミーティングを重ねる。一旦、試合が始まれば、泳ぐ種目によってそれぞれ個人で行動する機会も増えるため、数日顔を合わせない選手もいるが、寺川さんが100メートル背泳ぎで銅メダルを獲得したロンドン五輪では、ホワイトボードを置いて互いへのメッセージを書き込んだほどだという。

「選手は誰も個人競技だとは思っていない。みんな『日本代表』という1つのチームだと思っているので。だから、キャプテンってチームの雰囲気を盛り上げたりまとめたりする必要は、特にないと思うんです。キャプテンが結果を出せば、自然とチームは盛り上がりますし、勢いが出ます。みんなで少しずつ加速させた勢いの集大成が、最終日の男女メドレーリレーに現れる。そこがチーム力が一番反映される舞台です」

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