池江璃花子「凄く満足した8日間」 世界水泳13レース完泳に充実感「絶対にタイムを上げてやる、と」
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は30日、競泳の女子4×100メートルメドレーリレー決勝が行われ、予選8番手の日本(白井璃緒、鈴木聡美、相馬あい、池江璃花子)は3分58秒02で6位だった。自由形でアンカーを務めた池江は、個人種目とリレーを合わせて今大会13レース目。タフなスケジュールで奮闘し、今大会の全競技が終了した。優勝は3分52秒08の米国。2位に3分53秒37のオーストラリア、3位に3分54秒12のカナダが入った。
世界水泳福岡・競泳
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は30日、競泳の女子4×100メートルメドレーリレー決勝が行われ、予選8番手の日本(白井璃緒、鈴木聡美、相馬あい、池江璃花子)は3分58秒02で6位だった。自由形でアンカーを務めた池江は、個人種目とリレーを合わせて今大会13レース目。タフなスケジュールで奮闘し、今大会の全競技が終了した。優勝は3分52秒08の米国。2位に3分53秒37のオーストラリア、3位に3分54秒12のカナダが入った。
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第1泳者は背泳ぎの白井。第8レーンから飛び出し、平泳ぎの鈴木に繋いだ。米国が大きくリードしてレースを引っ張る中、鈴木は7位から5位に順位を上げて相馬へつなぐ。バタフライで6位とし、最後はアンカーの自由形・池江へ。今大会13レース目ながら、全力で泳ぎ切った。プールから上がると、4人で抱擁を交わした。
大会最終種目のリレーメンバーに大きな拍手が注がれた。日本の平泳ぎは予選の青木玲緒樹から鈴木に変更。約1時間半前に50メートル平泳ぎ決勝を泳いだばかりだが、今大会自己ベストを連発する絶好調の32歳に大一番を託されていた。
池江は悔しさと充実感を見せながらこう振り返った。
「私は予選が終わった時点でメンバーを変える話が出て、自分で勝ち取った決勝で出られないのは悔しいと思った。出るなら絶対にタイムを上げてやろうと思って、悔しさを結果に出せてよかった。しんどくて気持ちも、体も完璧じゃない。それでもチームのために最後の最後までやりました。
凄く満足した8日間でした。チームと観客、テレビの前の皆さんに少しでも楽しかったと思ってもらえれば。メダル争いはできなかったけど、日本の順位を一つでも上げるのが大事。これから先の選手の気持ちの変化にもなるし、それを私たちがつくることに意味がある。今大会は本当にいろんなことを学びました。これからの日本チームを思うと、良い戦いができた8日間でした」
女子4×100メートルメドレーリレーで日本が過去にメダルを獲得したのは、1998年パース大会の銅メダル(中村真衣、田中雅美、青山綾里、源純夏)のみ。今大会は25年ぶりのメダルが懸かっていた。予選の前は「絶対に決勝に残ろう」とチーム一丸。8番手で決勝に進出していた。
池江は100メートルのバタフライと自由形はともに準決勝までに敗退。女子4×100メートルフリーリレーは8位、混合4×100メートルメドレーリレーは7位入賞に貢献した。今大会は100メートルバタフライ6位だった2017年大会以来6年ぶりに個人種目で日本代表入り。29日は50メートル自由形を全体20番手で予選敗退したが、6年ぶりに個人種目で決勝に進んだ50メートルバタフライは7位に入った。
19年2月に白血病を公表。過酷な闘病を経て、約1年後にプールに戻ってきた。2017年大会以来6年ぶりの世界水泳を戦い抜いた。
(THE ANSWER編集部)