池江璃花子「世界の舞台に戻ってきた」 世界水泳6年ぶり決勝進出、50mバタフライ準決で安堵の5着
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は28日、競泳の女子50メートルバタフライ準決勝が行われ、6年ぶりに出場した池江璃花子(横浜ゴム)が25秒72の組2着、全体5番手で決勝に進出した。今大会個人4種目のうちこれが3種目め。過去2種目は準決勝までに敗退していた。この種目は予選に続き、世界的スイマーの親友サラ・ショーストロム(スウェーデン)の隣りで泳ぎ切った。ショーストロムは24秒74の全体1番手で決勝進出。池江は世界水泳のこの種目では初めての決勝進出となった。
世界水泳福岡・競泳
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は28日、競泳の女子50メートルバタフライ準決勝が行われ、6年ぶりに出場した池江璃花子(横浜ゴム)が25秒72の組2着、全体5番手で決勝に進出した。今大会個人4種目のうちこれが3種目め。過去2種目は準決勝までに敗退していた。この種目は予選に続き、世界的スイマーの親友サラ・ショーストロム(スウェーデン)の隣りで泳ぎ切った。ショーストロムは24秒74の全体1番手で決勝進出。池江は世界水泳のこの種目では初めての決勝進出となった。
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池江は堂々と入場ゲートから表れた。客席で無数の音をかき鳴らす白のスティックバルーン。「りかこー!」。地元の声援を受けてスタートを切った。水面から上がった際はやや後方。それでも懸命に腕を回し、ラスト25メートルで猛追した。一かき、一かきに大歓声。2番手でフィニッシュした瞬間、悲鳴交じりの大歓声が上がった。
100メートルバタフライで6位だった2017年以来6年ぶりの世界水泳。当時以来の決勝進出を果たした池江は「決勝に残ることを目標にしてきたので、残れてよかった」と安堵の笑み。「(決勝は)これがなければ自分はないと思っていた。最後の最後のタッチまで、隣の選手に負けないように頑張った」と話した。
親友サラの隣でのレース。「ついていくというより、ほかの選手に負けないという気持ちで泳いでいました」と泳いでいる間の心境を明かし、「世界の舞台に戻ってきたことをかみしめながらレースができた」と充実感を漂わせた。また「本当にこの日のために頑張ってきた。ここで決勝に残らないとずっと言ってきた。世界に戻ってきたと証明できないと思っていた」とも語った。
この日午前の予選では25秒50の組3着、全体3番手で準決勝に進出。ショーストロムの隣りで泳ぎ「気合いはめちゃくちゃ入りました」と話していた。
ショーストロムといえば池江のライバルであり、親友としても知られ、五輪と世界選手権で金5つ、銀5つ、銅2つ獲得した最強スイマー。4年前の世界水泳では白血病で闘病中の池江に対し、表彰台に上がった他の2選手とテレビカメラに向かって手のひらを掲げるポーズ。3人の手には「Rikako」「(ハートの絵文字)」「NEVER」「GIVE UP」「Ikee」「(ハートの絵文字)」と黒のマジックでメッセージが書かれ、話題を呼んでいた。
池江は23日の100メートルバタフライ予選で58秒61の組7着。「今までに経験したことのない緊張を感じた」と、全体17番手で16人が進める準決勝進出を逃した。同日は女子4×100メートルフリーリレーで日本の8位に貢献。26日の混合400メートルメドレーリレーでも7位入賞に繋げ、27日の100メートル自由形は準決勝まで戦った。
19年2月に白血病を公表。過酷な闘病を経て、約1年後にプールに戻ってきた。21年日本選手権は涙の4冠。東京五輪はリレー3種目に出場し、女子4×100メートルメドレーリレーで決勝進出に貢献した。
29日の50メートル自由形にもエントリーしている。
(THE ANSWER編集部)