【世界水泳】「弱いって罪」 見向きもされない時も…飛込・荒木&須山ペアが結果にこだわる理由
荒木「ジュニア選手に勇気を与える演技を」、須山「自分の価値を示す」
世界水泳の代表権が懸かった今年4月の大会。寺内、坂井ペアに勝つため、2人は演技の難易率を上げることを決めた。
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荒木「同じ難易率だと勝てない。難易率で勝負しようと話し合いました。そのためには筋力トレーニングとか大切なことがある。長い月日をかけて練習してきました」
須山「もともとのやり方では勝てない。健さんと丞さんは精度も凄いし、技術もまだまだ敵わないです。誰もが認めるところですが、お二人が守ってきたこの歴史を早く打ち破らないと、『若い人たちはまだまだなんだな』と思われる。早く倒さなきゃいけないとわかっていました」
須山は前日に眠れず、足が震えるほど重圧を抱えたが、本番は寺内、坂井組を上回って代表内定。荒木が「よっしゃ」と喜べば、須山も「ペアを組んできてやっと思いが一つになった。『勝てたらいいな』が『勝たなければならない』になったと思います。そこが勝因」と安堵した。
勢いそのままに5月のW杯(モントリオール)でも3位に。一皮むけて迎える世界水泳は、3位以内に入ればパリ五輪の出場権を得られる。
荒木「たくさんのジュニア選手も見に来てくれると思うので、その選手たちに勇気を与えるような演技ができたらと思います。表彰台を目指して頑張りたい」
須山「本当のことを言うと、健さんと一緒に世界で戦いたかった。憧れで、尊敬している選手。健さんの積み上げてきたものを絶対に壊してはダメ。そういう責任もあるので、しっかり想いを引き継いで結果にこだわっていきたい。自分の価値を示すためにも、ここで結果を残さなきゃいけない。自分たちが最高の演技をすれば、3番以内に入れる確信がある」
須山は男子板飛び込みにも出場。覚悟を固め、想いまでシンクロさせたペアに不可能はない。
(13日の第23回はアーティスティックスイミングの乾友紀子が登場)
◆世界水泳 7月14日にアーティスティックスイミング(AS)、飛込から開幕。水球、オープンウォーター、ハイダイビングも行われる。同23日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波にて最終日まで8夜連続生放送。ASはBS朝日、飛込はCSテレ朝チャンネルで生放送。
(THE ANSWER編集部)