【世界水泳】もう世界No.1が近い日本の16歳 飛び込み・玉井陸斗は海外選手の「目線」を変えた
1メートル板飛び込みにも出場、意図は大会に慣れるため「世界選手権っぽい雰囲気がある」
4月からのW杯は3位、2位と2大会連続で表彰台に。複数の選手の207B(後ろ宙返り3回転半えび型)を観察し、自身に取り入れたことで入水が安定した。
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「始めたての人が教わることですが、入水の時に足に力を入れる。超簡単そうでムズイコツ。今まで種目に集中しすぎて、それどころじゃなかったんですけど、やっぱり体を締めることによって入水のキレや姿勢が良くなるので。締めないと入水でブレてしまって、飛沫も立ってしまう。締めることを意識しています」
世界水泳は1メートル板飛び込みにも出場する。馬淵コーチの方針で大会の雰囲気に慣れるため。昨年も同様の流れで10メートルに臨み、銀メダルに繋げた。今大会、1メートルは初日の14日に予選を迎え、10メートルは21日に予選、準決勝、22日に決勝だ。
「例えばオリンピックだったら応援の規模が大きくなることもあって、世界選手権にも世界選手権っぽい雰囲気がある。去年も先に1mで雰囲気や、周りの選手とどうやって戦っていくのかという部分を経験したことによって、高飛び込みもうまくいった」
12位以内なら来年のパリ五輪出場権を得られる。しかし、玉井が見据えているのはそこではない。
「目標としては500点を超える演技をして、金メダルを獲りたいと思っています。今まで通りやれば、絶対に決勝に残ることはできると思う。(パリ五輪に)行けるか、行けないかではなく、『行く』って決めながら表彰台を目指して頑張りたい。去年は失敗もしながら2位だったので、課題を全部クリアにすれば金メダルも手の届く範囲にあるのかなと思うので、そこを詰めていって100%の演技ができるようにしていきたいです。次こそ優勝します」
すでに頼もしさを溢れさせる16歳。世界No.1はすぐそこだ。
(12日の第22回は男子シンクロ板飛び込みの荒木宥図&須山晴貴ペアが登場)
◆世界水泳 7月14日にアーティスティックスイミング(AS)、飛込から開幕。水球、オープンウォーター、ハイダイビングも行われる。同23日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波にて最終日まで8夜連続生放送。ASはBS朝日、飛込はCSテレ朝チャンネルで生放送。
(THE ANSWER編集部)