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【世界水泳】池江は「吹っ切れている」大橋は「勝負の楽しさを…」 寺川綾が伝える日本代表の今

水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

16歳で2001年の世界水泳に出場、2012年ロンドン五輪では2つの銅メダルを獲得した寺川綾さん【写真:松橋晶子】
16歳で2001年の世界水泳に出場、2012年ロンドン五輪では2つの銅メダルを獲得した寺川綾さん【写真:松橋晶子】

「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと15日―寺川綾インタビュー後編

 水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。



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 その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。7月8日の第17回は、16歳で2001年の世界水泳福岡に出場し、2012年ロンドン五輪では2つの銅メダルを獲得した寺川綾さんが登場。第16回の前編に続く後編では、女子で活躍を期待する日本代表の選手、そしてメダル争いのライバルとなる海外の注目選手について、スイマー目線で語ってもらった。(取材・文=松原 孝臣)

 ◇ ◇ ◇

 福岡で開催される世界水泳(7月14~30日)の開幕が間近に迫っている。競泳は23日にスタート。パリ五輪を1年後に控える今大会、キャスターを務める寺川さんが注目する選手は誰なのか。

 真っ先に挙げたのは、キャリアを重ねてきた選手の名前だ。1人は32歳で出場する平泳ぎの鈴木聡美(ミキハウス)。2012年ロンドン五輪の女子400メートルメドレーリレーに揃って出場し、銅メダルを獲得した。

「鈴木聡美選手は福岡出身。長く現役を続けてきて、地元で開催される世界水泳に出られるというのはなかなかないことです。応援も一段と盛り上がりそうな気がしますし、応援を力に変えて頑張ってほしいなという気持ちはすごくあります。ロンドンなどで一緒に戦わせてもらって、やっぱり水泳が好きなんだなというのがすごく伝わってきていましたし、好きなことを長く続けて、しかも周りの人にサポートしてもらえるのは彼女にとっても幸せなことだと思います。しかもただ続けるだけではなくて、ちゃんと自己ベストを出したりしているので本当に尊敬します」

 一方で、今回が初めての世界水泳という選手もいる。個人メドレーの成田実生(みお・金町SC)は、寺川さんが2001年の世界水泳福岡に出場した時と同じ高校2年生だ。

「成田選手は自己ベストを伸ばしてきたり、ジュニアの大会で勝ったり、しっかりと少しずつ自分の中で成績を残してきているというのが大きいと思います。一番は今年の代表選考会である日本選手権で、大橋悠依選手と一緒に泳いだ中で勝ち切って代表の座を獲ったこと。彼女にとってかなり自信になったと思うので、そういう自信をしっかりと世界水泳につなげてほしいですね。高校2年生であっても初めてであっても、代表であることはみんなと変わらないので、あまりいろいろなことを考えずに世界の選手と競って頑張ることを楽しんでほしいです」

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寺川 綾

競泳ロンドン五輪銅メダリスト 
1984年11月12日生まれ。大阪府出身。3歳から水泳を始め、近畿大附属高校2年だった2001年に福岡で開催された世界水泳に初出場。翌02年パンパシフィック水泳の女子200メートル背泳ぎで銀メダルを獲得した。五輪には04年アテネと12年ロンドンの2大会に出場。ロンドン五輪では100メートル背泳ぎと400メートルメドレーリレーで銅メダルに輝いた。世界水泳にも通算3度出場し、銀メダルを1つ、銅メダルを2つ獲得。13年12月の現役引退後は、スポーツキャスターをはじめ多方面で活躍する。

松原 孝臣

1967年生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。その後スポーツ総合誌「Number」の編集に10年携わり、再びフリーとなってノンフィクションなど幅広い分野で執筆している。スポーツでは主に五輪競技を中心に追い、夏季は2004年アテネ大会以降、冬季は2002年ソルトレークシティ大会から現地で取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ―高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦―』(文藝春秋)、『メダリストに学ぶ前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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