「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと16日―女子100m＆200m背泳ぎ・白井璃緒

　水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡（テレビ朝日系で中継）が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

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　その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。7日の第15回は、女子100、200メートル背泳ぎなどに出場する白井璃緒（ミズノ）が登場。200メートル自由形で日本勢初の決勝進出となった2019年以来となる世界水泳。恩師の言葉「覚悟をもって泳げ」を胸に刻み、大事な舞台に臨む。

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　4月の日本選手権。23歳の白井は、8レース目の女子200メートル背泳ぎ決勝で2分10秒01をマーク。派遣標準記録を突破しての優勝に、感極まって涙した。

　100メートル背泳ぎ、200メートル自由形でも優勝。ただ、ともに派遣標準記録にわずかに及ばなかった。「予想しない結果で終わってしまった。最後の200メートル背泳ぎで、何とか出し切ったという感じです。ちょっと後悔が残る選手権だった」。安堵と悔しさが入り混じり、感情が爆発して流した涙だった。

　自身4年ぶりの世界水泳。19年は女子200メートル自由形で日本人初の決勝進出（8位）を果たすなど注目を浴びた。女子800メートルリレーで東京五輪にも出場したが、この4年は「凄く苦しかった年もあったし、本当にどん底に落ちたとも思った」と振り返る。思ったようなタイムが出ず悩んだ時期もあった。

　心の支えになったものの一つが、北島康介氏多くの五輪メダリストを育てた平井伯昌コーチにかけられた言葉。「お前は1回どん底に落ちたから、もうチャレンジャーなんだ」。4年前、怖いもの知らずで挑戦していた時期を思い出した。「もう一度奮い立たせてもらえた。どんどん怖いって思わず挑戦していこうって」。水泳が好きだという原点にも立ち返り、白井らしい明るい笑顔も少しずつ増えていった。