【世界水泳】金メダリスト・大橋悠依から慰めの言葉 悔し涙の控室、谷川亜華葉は再び泣いた
水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。
「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと18日―女子400m個人メドレー・谷川亜華葉
水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。
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その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。5日の第13回は、女子400メートル個人メドレーに出場する谷川亜華葉(あげは・イトマン近大)が登場。18歳で初めて代表に入った東京五輪から2年、日本選手権後に流した涙の理由、自身3度目となる世界大会への想いを語った。
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谷川は目に涙を浮かべていた。4月の日本選手権女子400メートル個人メドレー決勝で2位。世界水泳の出場権を獲得した後だった。「9割くらいは悔し涙」。その理由は明快。「目指していたタイムにほど遠かった」。決勝は4分37秒90。悔しさを噛み締めた。
「派遣III(4分36秒54)を切りたいと思っていて、ベストタイムもそれくらいなのでベストを狙っていた感じではあったんですけど、そこからはかなり離れてしまった。日本選手権前の試合で(4分)38秒くらいを出せていたので、36秒が出るかなと自分の中で少し自信があったので、自分自身を裏切るような大会になったなというのがありました」
大阪出身。6月で20歳になった。四條畷学園高1年で出場した2019年の全国高校総体(インターハイ)で200メートルと400メートルで2冠を達成。21年4月の日本選手権400メートルでは、優勝した大橋悠依(イトマン東進)に次ぐ2位に入り、東京五輪の日本代表に内定した。
高3で初めて日の丸を背負ったことに加え、自国開催の五輪という大舞台。慣れない環境で大きな重圧もかかる中、4分41秒76の全体12位で決勝進出を逃した。あの夏からもうすぐ2年。当時についてこう振り返る。
「自分の中では少し大人びているイメージはあったし、周りのイメージもたぶんそういう感覚があったとは思うんですけど、やっぱり心の中はまだ子ども。いろいろと対処しきれない感情や、練習でも気持ちの面が追いつかず、地に足がついていないこともありました。いろんな人に相談して、自分との向き合い方を少しずつ変えていって、そのおかげで今こうやって毎年、代表に入ることができている。その点に関しては、結果は出なくても成長しているのかなとは感じています」
初代表から現在まで大きな目標となっているのが、東京五輪で個人メドレー2冠の大橋だ。「背中を追う」存在であると同時に支えにもなってくれた。「私が悔し涙を流した時に慰めてくれたり、相談に乗ってくれたり、先輩としてのあるべき姿を見せてもらっている」。今年の日本選手権では、大橋は200メートルのみの出場。谷川が400メートル決勝で涙を浮かべた時、控室で温かい言葉をかけてくれたという。
「悠依さんを見た時にまた少し涙を流してしまって……。その時に『こうやって続けて代表に入り続けていることはやっぱり凄いことだし、自信を持っていいよ』と励ましの言葉をかけてくれたり、いろいろな場面で助けていただいたことが東京五輪の頃からあります」