「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと19日―男子200m個人メドレー・小方颯

　水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡（テレビ朝日系で中継）が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

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　その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。4日の第12回は、男子200メートル個人メドレーに出場する小方颯（そう・イトマン港北）が登場。今年の日本選手権では1分57秒52の2位で初の世界水泳切符を手にした。同じく代表入りした瀬戸大也（CHARIS＆Co.）に対し、「超えなきゃいけない存在」と憧れを捨てて大舞台に臨む。

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　1年越しに挑戦権を掴んだ。2022年3月の国際大会日本代表選考会。小方は200メートル個人メドレーで瀬戸に次ぐ2位に入ったものの、派遣標準記録にわずか0秒05及ばず、世界水泳の代表入りを逃した。

　それでも同年12月のジャパン・オープンでは、1分57秒81で自己ベストを更新してみせた。瀬戸に競り勝つなど実力をつけ、今年4月の日本選手権で1分57秒52の2位。派遣標準記録もクリアした。

「（ジャパンの）カッコいいジャージで身が引き締まるような感じがします。2、3年前の僕からすれば憧れの場所。いざ代表になってジャージを着てみると、『本番しっかりやらないといけないな』って自覚が凄く芽生えてきました」

　初めての日本代表入りに気持ちを高ぶらせた20歳の若武者。個人メドレーの先輩で憧れの存在だった瀬戸への想いを意図的に断ち切っている。きっかけは3月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）。決勝前にエンゼルスの大谷翔平がチームへのスピーチで口にした言葉を聞いてからだ。

「やっぱり大谷選手が『憧れを捨てないと超えられない、勝てない』と言っていたのは凄く身にしみて感じました。（瀬戸は）今は憧れではなく目標。超えなきゃいけない存在だと思っているので、もう憧れではないです」